幼稚園探訪:宮城野区 清水幼稚園

創立が昭和43年(1968)と、50年以上の歴史を持つ清水幼稚園。街なかに比較的近い場所でありながら、広い園庭とバラエティに富んだ遊具、そして小学校の体育館ほどもある大きなホールを持っています。ご自身も卒園生だという小野暢彦園長にお話を伺いました。

小野園長。後ろにそびえる欅の木は、ご近所の平田神社にかつて存在した欅から飛んできた芽がここまで育ったのだとか

清水幼稚園では、今年から新しい取り組みを行っています。それが、満3歳になるお子さんが入園できる「ひよこ組」さんです。小野園長は「早くからほかの子どもと触れ合うことで、生活習慣が身に付くというメリットがあります。また、3歳から無償化の対象なので、『早いうちから幼児教育を受けさせたい』という親御さんいらっしゃいますので、その期待に応えられるようにと始めたんですよ」と教えてくれました。

清水幼稚園の教育方針は、「知育」「徳育」「体育」「食育」の4本柱です。

まず、「知育」は、わらべ歌を用いてコミュニケーション能力を育てていくというもの。

「昔ながらの遊びが大事だと私たちは考えています。また、子どものための歌集『大きい木』を手がけた先生にご指導を頂いたことを受け継ぎながら指導を行っております。また、当幼稚園では、頭の体操として詩の暗唱なども行っているんですよ」。

広々したホールでは、お遊戯会などが行われます

「徳育」は、その字が表す通り「徳を育てていく」というもの。とくに宗教的な教えを取り入れていない清水幼稚園では、「立腰教育」を軸としています。この「立腰教育」というのは、教育者・哲学者である森信三氏が唱えたもので、「やる気が起こる」「持続力がつく」「集中力がつく」などの効果があるといわれている教育方法です。

小野園長は「日本の伝統の心を伝える意味でも、姿勢を正すことは大切です。『立腰』を取り入れることで子どもたちはしっかりほかの人の話を聞き、挨拶をし、後片付けもちゃんとします。しっかりした生活習慣を身に着けることができるようになるんですよ」と話します。

遊具もたくさん! 子どもたちが元気よく楽しそうに遊ぶ姿が清水幼稚園の日常です

「体育」は、広い園庭で子どもたちがかけっこをしたり、遊具で遊んだり、元気いっぱいに過ごしています。「園庭も『大きな木』をモチーフにしています。小さな芽を大切に育てて大木になってほしいという願いをこめています」と、小野園長は目を細めます。

清水幼稚園のすぐ近くにある「いもばたけ」

「食育」は、毎日園で提供する給食や、園のすぐ近くにある畑でサツマイモを園児が栽培することで実現しています。「利府に姉妹園の利府幼稚園があるのですが、そこで毎日野菜中心の給食をつくって、こちらに運んでいます。温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま提供しています。畑では、子どもたちは芋掘りだけをするのではなく、雑草を取るなどして、育てることにも関わるんです。『みんなが食べているものは、こうやって育っていくんだよ』ということを実際に体験してもらう。ちょっと手間はかかりますが、それに負けない価値観が生まれますので」。

毎年、年長さんのお泊り保育ではキャンプファイヤーを実施しています

現在、清水幼稚園では満3歳を迎えた「ひよこ組」さんを含めて、園児を募集しています。

「とにかくお子さんは大事な存在で、宝です。昔からのことわざで『三つ子の魂百まで』とありますが、この大切な時期を無駄にしないよう、しっかりと根を張るような経験を積ませてあげたいな、と思っています。我々もお子さんと、そして親御さんとも一緒に成長できればなと思っています。アットホームな幼稚園ですので、ぜひ見学にいらしてください」。

ライター/岡沼 美樹恵

施設情報

清水幼稚園
住所/仙台市宮城野区清水沼4-10
TEL/022-256-8950
預かり保育あり/7:30~18:45
URL:https://shimizu-kids.jp/