人気の習い事として常に上位にランクインする水泳(スイミング)。幼児期からはじめる子も多いですが、赤ちゃんの頃から親子で通うベビースイミングも、実は様々なメリットがあります。
筆者が子供とベビースイミングに通ったのは10年以上も前になりますが、今でも楽しい思い出として心に残っています。
生後6カ月と同時にベビースイミングに通い始め、今でも水泳を続けていますが、大きな病気をせず、健やかで前向きに成長できているのは水泳のおかげだと感じています。
今回は実体験を含めた「ベビースイミング」の魅力についてご紹介したいと思います。
いつからはじめられる?
スイミングや施設によって異なると思いますが、生後6カ月頃から入会でき、3歳未満までベビースイミング、それ以降は子供だけが習う幼児コースへ変更となるスクールが多いようです。(各スイミングによって対象年齢は異なります)
よく耳にするのは「赤ちゃんは生まれる前まで羊水の中にいたから、水中が心地よい」という話。そんな一説から、「水への恐怖心が少ない1歳前にはじめるといいよ」と聞いたこともあります。
もちろん、個人差があるので、0歳児でも顔に水がかかるだけで大泣きして嫌がる子もいると思いますが、何度か通ううちに慣れた…というケースが多いようです。
また、6カ月頃になればしっかり首が座り、お座りが出来るようになる時期。ママが着換えをしている間も座って待っていられると楽だと思います。
ベビースイミングのメリット
中には「競泳選手にしたいわけではないから、赤ちゃんの時から英才教育をしなくてもいい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、泳ぎの上達だけではなく、ベビースイミングにはたくさんのメリットがあることをお伝えしたいと思います。
魅力①「笑顔が増える。親子のスキンシップに!」
水中で抱っこをすることで、お顔の位置が近くなり、赤ちゃんも安心しますし、信頼関係も深まると思います。目の前でママやパパの笑顔を見ることができ、赤ちゃんも一緒にニコニコ!素敵な親子のスキンシップの時間となると思います。
魅力②「ぐっすり眠り、よく食べるように」
水中にいるだけで全身運動になるため、プールからあがった後は大人も疲れますよね。スイミングの日は、お昼寝も、夜の就寝時も、とても寝つきがよかったと思います。また、動いた後はお腹が空くので食欲もあり、「この野菜は苦手かな…」と思うものまでパクパク食べてくれました。
魅力③「ママも運動してリフレッシュ!産後のストレス解消に」
かわいい我が子と一緒にいても、産後は何かとストレスが溜まるもの。家にずっといるとついイライラしてしまいます。外に出て、他の人と触れあい、会話をすることもストレス解消になり、赤ちゃんと体を動かすことで、自分自身の運動にもなります。親子でリフレッシュできる時間でした。
おむつはどうするの?
ベビースイミングではおむつがはずれていない月齢の子ばかり。赤ちゃん用の水着の下に、使い捨ての「水遊び用おむつ」や洗って使える「スイミング用パンツ」を着用して入水するので安心です。水着と一体型のものもあるようで、手に入りやす物や使いやすいものを選びましょう。
ママやパパの水着はどうする?
「体型が気になるから水着になりたくない」という方も、様々なデザインの水着があるのでチェックしてみましょう。お腹周りを隠してくれるセパレートタイプや、袖のあるもの、体にフィットしすぎない水陸両用タイプもあります。ママはもちろん、体型が気になるパパも、水中で使えるラッシュガードなどを羽織って入水している方もいました。
危険性を学べるのも魅力!入学後、水泳の授業も安心
ベビースイミングでは、水慣れ、壁をつかまっての移動、ヘルパーを付けて浮く、赤台の上を歩くなど専門のコーチが無理なく段階的に指導してくれます。そして「水中では溺れる危険があること」、「身を守る術」も教えてくれます。家族でプールへ行った際などに万が一のことがあっても、基本的な知識があれば事故を防止することもできそうですね。
ベビースイミングを経験すると、幼児・学童のスイミングスクールへの移行もスムーズ。水中で起こりうる危険なことも子供自身が知っているからこそ、小学校にあがってから水泳の授業でも心強いです。何より「泳げる」ということは、子供の自信にもなりますよね。
ベビースイミングは、改めて振り返っても本当にやってよかった!と思える習い事です。もちろん、幼児期や小学生からスイミングを習いはじめても、遅くはありませんよ。
プール後の冷えの心配がない夏場は、ベビースイミングをはじめるのに良い時期だと思います。気になっていた方は早速お近くのスイミングスクールを検索してみましょう。入会前に体験ができるスクールが多いので、この機会に、ぜひはじめの一歩を踏み出してみませんか。
ライター/泉水四つ葉