子どもとお出かけ!楽しく学べる七十七銀行金融資料館

雨の日、子どもと一緒にお出かけできるインドアスポット、案外少ないですね。

今回は、仙台市中心部の隠れた人気スポット「七十七銀行金融資料館」を紹介します。

仙台市が取りまとめている、子育て家庭に優しい取り組みや子どもの遊び場を提供している施設「せんだいのびすくサポーター」の登録施設です。キャッシュレスが進み、日常で子どもたちがお金に触れる機会が少なくなっている今だからこそ知っておきたいお金のことを、ゲームや展示を通して楽しく学んでみませんか?

ゲームを通してお金のやり取りを学ぶ

「金融資料館」は、仙台市青葉区中央の七十七銀行本店にあります。1998年(平成10年)12月9日、七十七銀行の創業120周年を記念事業の一環としてオープンし、その後も時代に合わせてリニューアルをしてきました。「金融資料館」とはどんな施設なのか。七十七銀行営業統轄部営業企画課の丹羽(にわ)綾乃さんに案内してもらいました。

七十七銀行金融資料館入口

館内は5つのコーナーに分かれています。入口の「大金庫室」は映画などでよく見る銀行の金庫室の大扉を模しています。その先の「お金の世界」コーナーは、七十七銀行が所蔵している貨幣を体系的に分かりやすく展示しており、お金の博物館のよう。日本の昔のお金や時代劇などで見る大判・小判、そして日本資本主義の父とよばれ、2024年度に一新される新紙幣の1万円の肖像画に採用される渋谷栄一氏が以前最終候補まで残ったときに造られた幻の1000円札なども展示されています。

七十七国立銀行時代のお札、印鑑などの展示

奥の体験コーナーにある「77マネーすごろく」は、子どもたちに人気です。最初に1000円の所持金をもらい、サイコロを振って止まったところの指示に従ってお金を払ったりもらったりして進みます。途中にある「リスク&リターンチャレンジ」は奇数の目が出ると所持金が倍になり、偶数の目が出ると半分になる仕組みで貯蓄と投資の基本が学べます。チャレンジするかどうかは自分で判断できて、「投資」するかしないか自分で判断できるようにお金の知識を身につけてほしいというメッセージが込められています。最終的な所持金が7700円になると記念グッズがもらえます。自分の身長や体重を1万円札に換算したり、1億円を持ち上げる体験もできます。

「77マネーすごろく」でお金の使い方を体験

また、「銀行とお金の役割」コーナーでは、「もしも銀行がなかったら?」という観点で、立体マンガや大型パネルで分かりやすく紹介。子どもたちに人気の「勇者シチシカくん」という物々交換のゲームでは、お金の役割や価値を自然に学べます。3分以内にクリアすると記念品がもらえるのもうれしいですね。

「銀行とお金の役割」コーナー

そして、「七十七銀行ことはじめ物語」「地域の発展と七十七銀行のあゆみ」は、七十七銀行の成り立ちや地域社会の発展とともに歩んできた歴史などを、映像や実物展示、プロジェクション映像で紹介しています。中でも興味深いのは、銀行誕生のコーナーの、明治時代の七十七銀行本店の入口と窓口を再現した造作で、古い映画のセットに迷い込んだようです。

生きていくために必要な「お金の知識」

「金融資料館は、地域の金融教育の場として開設した施設で、地域貢献の一環として25年ほど前から公開させていただいています」と丹羽さん(コメントはすべて丹羽さん)。

施設のもう一つの目的は、金融リテラシー(お金に関する知識や知恵)を高めること。日本は外国と比べて金融リテラシー(お金に関する知識や知恵)が低く、中でも宮城県は全国的に低く、最新の調査では47都道府県のうち40位と非常に金融リテラシーが低いそう。

「アメリカでは、大学は自分でローンを借りて入学金や授業料を払って入学するのが当たり前ですが、日本ではそういう文化はないですね。さらに、宮城県はお金に対して閉鎖的な文化があるのか、当行で行ったアンケートでも、ローンや資産運用、投資といったことに嫌悪感を持つ方が多いようです。これからNISA(少額投資非課税制度)が拡充・恒久化されますし、高校で資産形成の授業が必修化されるなど、金融教育の重要性が見直されていくと思われます」

「銀行とお金の役割」コーナーの展示より

キャッシュレスが進み、子どもたちがお金の使い方を学ぶ機会を失い、オンラインゲームでの課金問題などトラブルにつながるケースが多発し、親が驚いて消費者センターに相談することも増えています。

「カードやネットでお金を払うといくら使ったかという感覚が少なく、お金を使いすぎてしまいがちです。以前は計画的にお金を使うことを自然に学べていましたが、今は学ぶ機会が少なくなっています。地域の金融リテラシーを高めることは設立時の目的のひとつでしたが、今はますます大切になってきて、昨年位から金融資料館についての問い合わせや、出前授業をしてほしいといった要望が増えています。

お金の勉強というとちょっとかたい印象があるかもしれませんが、買い物途中にでもお気軽に立ち寄っていただける施設になってますので、楽しみながら、少しでもお金について身近に感じて知ってもらえたら嬉しいです」と丹羽さん。

見学は30分~ゆっくり見て1時間程度。事前予約制のため、必ず予約の上来館してくださいね。

ライター/青葉桜

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施設名/「金融資料館」

住所/仙台市青葉区中央三丁目3-20

開館時間/平日 10:00~15:00 (銀行休業日は休館) 
※来館は事前予約制
※最終受付時間14:30

問い合わせ/七十七銀行 営業統轄部 営業企画課

TEL/(022)267-1111(代表)、 (022)211-9711 

URL/https://www.77bank.co.jp/museum/index.html