子どもと紅葉を写真に収めよう!~プロが教えるテクニック
                    
身近な木々の色づきはじめた今日この頃。仙台市内にも紅葉スポットはたくさんあります。
せっかく子どもとお出かけするなら、“映える”写真を撮りたいですよね?
そこで今回は、プロカメラマンにスマホでの撮影のヒントを教えていただきました。

曇りの日には、あえて空は入れない!
教えてくれたのは、blow-upの堀田祐介さん。雑誌、新聞、広告、ウェブなど幅広いジャンルで活躍しています。

堀田さんとやってきたのは、市内屈指の紅葉スポットである秋保大滝。取材時は紅葉前だったのでまだまだ葉は青いのですが、構図の作り方などをぜひ参考にしてください。
まず堀田さんは「秋保大滝でいい写真を撮ろうと思ったら、午前中に来ましょう。太陽が順光でまっすぐ当たってくれるので、紅葉の色がくっきりします」と。
また、取材当日はあいにくの曇りでしたが「曇っているときは、空を入れても白くなってしまってあまり“映え”ません。なので、あえて空を入れずに撮ってみましょう」とアドバイス。

滝を撮る際に、私たちはどうしても滝を真ん中に入れがちですが「あえて滝を真ん中からずらしてみるのもおもしろいですよ」と、堀田さん。
色の「薄い・濃い」で調整しよう
また、「スマホの撮影画面をタッチすると明るさを変えるモードが出るので、自分で画面を見ながら、“色の濃い薄い”を基準にして、ちょうどいいところを探してください。また、撮影画面ではグリッド線を出しておくと、構図を作りやすいので活用してくださいね。撮影したら、iPhoneであれば『編集』をタップすると、下の部分に『自動』『ブリリアンス』などのアイコンが出てきます。それを左にずらしていくと『自然な彩度』というのがあるので、それで調整するといいですよ」と教えてくれました。

また、写真撮影のモードにあるフィルターを利用するのも手。「いろいろな写真アプリも今はたくさんあるので、それで色をつけてしまってもいいと思います。また、滝は縦長なので、写真は縦でも横でも撮っておきましょう」と。

さらに、落ちている葉っぱを拾って、葉っぱ越しに滝などを撮影すれば、一気にアートな雰囲気に。

そして「人物込で撮影するときには、滝と紅葉、人物がバランスよく配置できる場所をあらかじめ見つけておくことが大切。お子さんは遊びたい気持ちが先になってしまうかと思いますし。いずれにせよ、安全第一でこの秋の思い出のシーンを切り取っていただければと思います」。
この秋は、ぜひお子さんと“映える”紅葉写真を撮影してみませんか?
*この記事は、2021年10月19日と20日に配信した記事の再掲載です。再掲載にあたって、加筆訂正しています。
取材協力/堀田祐介さん
ライター/岡沼美樹恵
  大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。