人気の習い事「ピアノ」。親が弾けなくても大丈夫?

子供の習い事として男女問わず根強い人気がある「ピアノ」。我が子にピアノを習わせたい!と考えているママ・パパも多いのではないでしょうか。

今回は「親が全く弾けない」場合の経験談も交えて、「ピアノ」を習うメリットをご紹介したいと思います。

親が弾けなくても大丈夫?

子供の頃、ピアノを全く弾けなかった筆者。音楽の成績は散々で、スラスラとピアノを弾くお友達がちょっと羨ましく…。そんな苦い思い出から、子供が希望したらピアノは習わせてあげようと考えていました。

我が子が習い始めたのは5歳頃。近くの商業施設内に入っていた大手音楽教室でレッスンを体験させてもらいました。入会する際も「親が弾けないけど大丈夫でしょうか?」と恐る恐る尋ねたことがあります。先生から「何も問題ないですよ!」と言ってもらい安心した記憶があります。

子供には「お母さんは音符も読めないしピアノが全く弾けないから、覚えてきたことを教えてもらえたら嬉しいな」と伝えておきました。その作戦が成功したのか、習ってきたことをわかりやすく、楽しそうに説明してくれました。

練習の習慣化をサポートしよう

習い始めた頃に、先生から「少しでもいいから、とにかく『毎日』ピアノに触れましょう」とアドバイスをいただいたので、そこだけはサポートしました。我が家では、朝の登園・登校前、身支度が終ったらすぐピアノに座って練習するようにして、最初は声掛けをしましたが、数年経つと朝のルーティンになっていました。

帰宅後や寝る前など、生活スタイルによって時間帯は様々だと思いますが「練習時間を固定する」と習慣化しやすいようです。

個人と大手の教室はどっちがいい?

ピアノをどこで習わせるか、特にピアノ未経験のママは、最初はとても悩むと思います。大手の音楽教室や、個人のピアノ教室もありますが、それぞれメリット・デメリットがあるのでじっくり見比べて考えましょう。

【大手のメリット・デメリット】

  • レッスンプログラム、先生の指導スキルも統一されている
  • 発表会なども定期開催され予定が組みやすい
  • 商業施設内や駅近など通いやすく、待ち時間には買い物も済ませられる

  • レッスン料が少々割高
  • 振替に制限があるなど柔軟ではないことも

【個人のメリット・デメリット】

  • 個人教室は自宅で開講している教室も多く、近所にあれば通いやすい
  • 大手に比べ月謝が割安な教室が多い
  • 振替なども柔軟に対応してくれる可能性も

  • 先生と相性が悪い場合も辞めづらい
  • 発表会が不定期開催のケースが多い

近所に個人教室の先生が見つかれば、料金的にもおさえられてベストかもしれませんが、気兼ねなくはじめられる大手も魅力。いずれにしても長く楽しく続けるには「先生との相性」が一番だと思いますので、できれば体験レッスンをお願いしてみることをおすすめします。

ピアノか電子ピアノか

ピアノの上達には、毎日の練習が大切で、自宅にピアノを置くことになると思います。子供の頃、ピアノを習っていたなら「実家からアップライトピアノを持ってきた」という方も多いと思いますが、ピアノと無縁の生活を送っていた方は、新たに購入する必要があります。

そこで悩むのが、ピアノ(アコースティックピアノ)か電子ピアノを購入するかだと思います。アコースティックピアノとは、グランドピアノやアップライトピアノのこと。弦や響板が搭載されており、弦の振動をボディに共鳴させて音が鳴っていて、強弱の練習やゆたかな広がりのある音を出すにはやはりピアノで練習した方が断然上達すると思います。

ただし、経済的なこと、調律が定期的に必要なこと、そして何より住宅事情で音が気になる場合は、音量が調整できる電子ピアノも良いと思います。

必要に応じてレンタルルームという選択肢も

実際に、我が家は習い始めの頃に「弾けるようになればいい。電子ピアノで充分」と考えて電子ピアノを購入しました。

しかし、数年すると「電子ピアノは感覚が違う」と子供に言われてしまうようになりました。買い替えも一時検討しましたが、子供の通う大手教室ではグランドピアノを時間単位でレンタルできるため、発表会やコンクールが近くなると空いている時間にレンタルルームを借りて練習するようになりました。

どのレベルを目指すかにもより変わってきますが、必要な時に教室に行きレンタルする方法もあるのでご参考にされてください。

ピアノを習うメリットは?

ピアノを習うことは様々な効果があると思います。例えば、右手と左手、そしてペダルを踏む足と、それぞれが違う動きをするので脳の発達に良いともいわれています。

そして発表会やコンクールに向けて、曲を完成させていくので、達成感も味わえますし、コツコツ努力することの大切さも体験できます。そして本番で味わう緊張感は、特別な感覚だそうです。子供曰く、スポーツの大会等とも違った「自分との戦い」があるのだとか。失敗したことも多々ありますが「次はこうしてみよう」とか「本番にどう挑んだらいいか」などを子供ながらに考えるようになり、成長させてもらいました。

親が弾けなくても大丈夫!子供は自分の力で成長する!

ピアノは人生をゆたかにして、子供を成長させてくれる習い事です。ママやパパがピアノを弾けなくても、サポートしたり褒めたり、一緒に楽しんであげれば、子供が自分の力でどんどん上達してくれると思います。「やってみたい」と興味を持ち始めたら、ぜひ体験レッスンなどに参加してみてはいかがでしょうか。

ライター/泉水四つ葉