子育てママに聞く(2) つらい時期はあっという間。子育ての今を楽しんで

みんな違って、みんないい「子育て」。仙台市で子育てをする笑顔がステキなママさんを紹介する「ママさんインタビュー」。今回は、いつも明るくキラキラなワーキングママ、Oさん(30代)にお話を聞きました。

早く出産して、早くラクになりたかった

仙台市太白区在住のOさんは、22歳で結婚、23歳で第一子を出産、今は、お子さんは11歳と8歳になりました。「子どもが好きで早く子どもが欲しかったんです。そして、早く子育てを終えて、ゆっくり好きなことをしたいと思っていました」

Q: 子育てをしていて大変だったことは?

A: 「子どもが保育園のときは大変でしたが、小学校に入ってからは、ぐんとラクになりました。朝起きること、着替えや翌日の学校の準備とか、子どもたちができることは自分でやってもらって、私はできないことをサポートするようにしてきました。今は何も言わなくても家事のお手伝いをしてくれるようになりました。

パパは亭主関白で、家事や子育て、学校行事に出るのも私。私自身は、基本的にズボラ主婦ですが、スイッチが入ったら徹底的にやるタイプですね」

ママの笑顔がお子さんを笑顔にする

Q: 子育てで大事にしていることは?

A: 「自分が両親に厳しく育てられたので、子どもは伸び伸び育てたいと思っています。子どもの意思を尊重する、隠しごとはしない、何でも話せるオープンな関係でいたいんです。子どもから話すというより、『今日は学校どうだった?』と聞きますね。親子だけど友達みたいな感じで、好きな子の話とか何でも話してくれますよ。

怒ることもありますが、頭ごなしは怒りません。なぜ怒っているのか、次はどうすればいいか、理解できるように話します」

ワンオペ育児が限界になり仕事を始める

Oさんは結婚後、夫の転勤で仕事を辞めて仙台へ。引越して第一子出産後、育児に専念していた時期が一番つらかったそうです。

Q: 一番つらかった時期を、どう乗り越えましたか?

A: 「近くに友達はいない、実家は遠い、夫は仕事で帰りが遅い。そういう環境で、一日中子どもと向き合って馴れない育児をして、子どもの泣き声すらつらくて、ノイローゼ気味になったこともありました。

当時は、待機児童がたくさんいて保育所には預けられませんでしたが、ママさん歓迎の託児所付きの職場があると夫に勧められて、閉じこもっていてはいけないと働き始めました」

そして、子どもたちが小学校に入る前は託児所に預けて16時まで働き、2人とも小学校に入ってからは、放課後は児童館に預けながら、フルタイムで働いています。

Q: 仕事と家事、子育ての両立は大変ですか?

A: 「もともと外に出て働くことが性に合っているので、仕事が気分転換になって、子育ても楽しめています。

家事は常に頑張るのではなく、余裕があるときにおかずの作り置きしたり、買い物の後に食材の下ごしらえをするなど、やるときはやる、手を抜けるときは抜いて、メリハリをつけてますね」

今しか見られない子どもの可愛さを楽しむ

つらい時期を乗り越えて、子育てを楽しんでいるOさん。ユアテックスタジアム仙台にベガルタ仙台の応援に行ったり、国営みちのく杜の湖畔公園でピクニックをしたり、友達家族と一緒にアウトドアで遊ぶことが多いそうです。どんなお子さんに育ってほしいかを聞くと「普通ですが、誰にでも優しい子になってほしい」と話しています。

ベガルタ仙台の応援で気分転換

Q: 頑張りのモチベーションは?

A: 「休みの前の晩は美味しいものを食べて高いビールを飲むのが楽しみ。夫は頑張ってもほめてくれないので、自分で自分にごほうびをあげますね(笑)。

また、自分だけの時間をつくってメンテナンスをします。子どもたちが『ママ、いつまでも若くきれいでいてね』と言うので、まつエクやエステに行ってお手入れをしてもらったり、美容やファッションも楽しみながら頑張っています」

天気がいい日はお弁当を持って公園へ

Q:未就学児を育てている後輩ママさんにメッセージをお願いします。

A: 「つらいと思っても、子どもはあっという間に大きくなります。成長すると『こうすれば良かった』と思うこともたくさんあります。

大きくなってからは見られない仕草や表情を子育ての楽しみにして、頑張りすぎず、のびのびと子育てをしてほしいと思います」

※この記事は2021年12月掲載の記事をリライト、加筆しました。

ライター/青葉桜