就学準備は必要?~勉強編~

「就学前の勉強って必要?」「幼児教育はやっておいた方がいいの?」
幼児さんを育てるママ・パパはとても悩むところですよね。特に来春から小学校入学を控えている方は気になることだと思います。

今回は我が家が幼児期にやってよかったことや、もう少しやっておけばよかったことをご紹介したいと思います。主観的な部分もあると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

就学前の勉強は必要か?

就学前は、勉強らしいことをやる必要はあるのか…。これは、ご家庭によっても考えは異なります。個人的には、小学校にあがった時に少しでも出来ることが多い方が子供の自信になるので、「やっていて損はない!」と思っています。幼児教室などに通っている方もいると思いますが、ご家庭で無理なくできる範囲で、一緒に取り組むだけでも十分。遊びの延長でやることが向いている子もいれば「勉強をやってるんだ」という優越感が好きな子もいますが、共通して大切なのは「読み書きそろばん」。学年があがっても、このベースがあることが重要だと実感しています。

やってよかったこと①読み聞かせ

絵本の読み聞かせは、できる限り行うようにしていました。もちろん、できない日もありましたが、やってよかったことの一つです。

学年が上がると国語の読解問題が格段に難しくなりますので、物語の全貌を捉えたり、主人公の心情を文章から読み取る力も求められていきます。幼児期の読み聞かせは、語彙力が増えると共に、人の感情に触れながら物語の流れをつかむ力も養えると思います。

また、語彙力があれば、自分の気持ちを親や先生、友達にも伝えることができます。「誤解のないように伝える」「相手の気持ちを考えて話す」ことは、学力以上に大切なことだと思います。

毎日〇冊!などがノルマになってしまうと、結構ストレスになりますので、無理のないペースで行うと良いと思います。

やってよかったこと②書く練習

幼少期からクレヨン、色鉛筆、三角鉛筆と段階を踏んで、運筆がスムーズにできるよう「直線、波線」や「丸、三角」などを練習をしていて、就学前には、ひらがなを書けるようにはしていました。

小学校入学後は、すぐに「ひらがな」の学習が始まります。「ひらがなを書ける」という以上に、丁寧に書くことにストレスを感じないことが大切だと感じました。ドリルでは「なぞり」があり、薄い線の上をなぞって書きますが、これは学年が上がっても漢字練習で続きます。この「なぞり」が面倒という子が多いようです。

幼い頃から「線をなぞる」ことを遊び感覚で行って慣れておくと、ひらがなや漢字練習もスムーズに進むと思います。

文字を丁寧に書けることは、学年があがってからも重要です。算数では丁寧に数字を書くことで計算ミスも減らせると思います。

やってよかったこと③計算力

算数好きへの第一歩は、足し算・引き算を正確にできることがポイントだと思います。

我が家では、幼少期に遊び感覚でお菓子やおはじきなどを使い、足し算・引き算を学ぶ機会が多かったおかげで計算は得意な方だと思います。数字だけで考えず、視覚的に見て考えると楽しく、算数好きの子は、10までの数に加えて、繰り上げ・繰り下げ、さらには掛け算、割り算の簡単な概念まで、遊びの延長で考える機会をつくってみるとよいと思います。

小学生になると、おはじきや計算カードを使って学ぶと思いますが、幼児期に完ぺきにマスターしていなくても、少しでも知っている内容であれば、子供は安心感を覚え、授業が復習にもなるため定着します。高学年になり、難易度の高い応用問題を解く際でも、基本的な計算ミスは命取りになるので、簡単な「四則演算」こそ、大切だと思います。

やればよかった「おすすめの学び」

すぐには気が付きませんが、学年があがって応用が増えたり、理科社会と教科が増えていくと「幼児期にやっていれば…」と思うことも多々あります。

やればよかったこと①読解力を鍛える

読み聞かせだけでなく、もう少しジャンルを広げて読んであげればよかったと時々感じます。例えば国語では物語文は得意でも、説明文の文章題が苦手…など、学年があがると得意不得意がみえてきます。
絵本だけではなく、図鑑や説明文などを読んであげたらよかったかなと思います。また、昔話や名作と言われるものは、学習でも出てくる機会が多いので触れておくとよさそうです。

読解力を楽しく鍛えるのにおすすめなのは、説明文(レシピなど)を一緒に読み、手順を考えて完成させていく「料理」や「お菓子作り」です。

最近では、お菓子売り場にいくと、様々な種類の「知育菓子」が販売されています。お母さんが読んであげて、手を動かしながら考えてつくるのも読解力に繋がるのでは…と思います。

やればよかったこと②自然観察

昆虫類が苦手だったので、虫取りや植物観察とは無縁。そのため理科の中でも生物分野の問題が最初は苦手でした。「昆虫の足は何本?」「バッタの足について、正しい図を選べ」といった問題は、大の苦手!机上で学ぶのではなく、本物を見て学ぶのが良いと感じました。外遊びや虫が好きな子は思う存分遊ばせてあげた方が良いと思いますし、虫が苦手なら、図鑑を眺めるだけでもOK。外に出かけるときは図鑑を持って出かければ、興味も湧くと思いますよ。

就学前は親子で楽しく学ぶのが一番

最近は、幼児期からの習い事の種類が増えていますが、「読み書きそろばん」はご家庭で、親子で一緒に楽しく学ぶのが一番ではないかなと思います。共働きで忙しく時間がとれない方も多いと思いますが、会話をするだけでも学びだと思います。赤ちゃん言葉ではなく、大人と同じ言葉使いで話してみてはいかがでしょうか。今日の出来事や自分の考えを「言語化する」のも勉強です。「それは、目から鱗だね」「耳を疑ってしまうね」など、その中に慣用句をいれてみるのも効果的だと思います。

就学前はぜひ「勉強って楽しい」と思える仕掛けを、ぜひ家庭の中で無理なくつくってみましょう。

ライター/泉水四つ葉