就学準備は必要?~生活編~

就学前のお子さんを持つ親御さんは「小学校生活への不安」が少なからずあるのではないでしょうか。前回は、就学前のお勉強をテーマにご紹介しましたが、今回は「生活編」です。皆さんと一緒に就学前に習慣にしたいことや意識しておきたいことを考えていきたいと思います。

小学校生活に向けた習慣化のススメ

就学準備と聞くと、ランドセルや文房具など「モノの準備」を思い浮かべますが、もっと大切なのは生活習慣です。正しい習慣は一朝一夕では身に付かないもの。ぜひ数カ月かけて「小学校生活に向けた生活の見直し」を行ってみてはいかがでしょうか。

早寝・早起き

「早寝・早起きの習慣」は一番の基本だと思います。もし親の生活スタイルに合わせて遅寝遅起きの傾向がある子や、幼稚園や保育園の頃より登校時間が早くなると予想されるなら、少しずつ小学校のリズムに合わせると良いと思います。

4月になって慌てて早起きをしようと思うと、親子共々ストレスになってしまうので少しずつ変えていきましょう。今まで早起きが苦手だった子は「早起きできたね!春から小学生だから、さすがだね」とモチベーションをあげる声掛けがやっぱり効果的!ついイライラしてしまう親御さんも「怒らない習慣」が身に付くよう、これを機に頑張ってみてはいかがでしょうか。

朝食を毎日食べる

小学校では、午前中に目いっぱい授業を行うので、朝食抜きでは集中力が低下してしまいます。朝、食欲がないなら前夜の食事を見直したり、朝起きてから体を動かしたり、「朝ごはんを美味しく食べられる工夫」を考えてみましょう。

また、朝食を食べるのに時間がかかって困る…という子はいませんか?忙しい朝にのんびり食べている姿をみると親ばかりが焦ってしまいます。我が子も幼稚園の頃から食べるのが遅く、入学後、何度も急かすことがありました。そこで、最初はサンドイッチやおにぎりなど食べやすいメニューに変え、さらに毎朝同じ時間にアラームをかけて「食べ始めと終わりの時間」を固定。成長と共に、時間内で食べる習慣が身に付きましたので、困っている方は試してみてください。

挨拶・返事と「ありがとう」

挨拶と返事がしっかりできる人は、子供だけでなく大人でも印象が良いですよね。「おはようございます」「こんにちは」「だたいま」など日常の挨拶を家庭内でもたくさん交わせるように意識していくと良いと思います。

大きな声でハキハキと挨拶ができれることが理想ですが、内弁慶な子に「大きな声で元気に挨拶をしなさい」と求めるのも難しいことです。声の大きさには個性や性格もあるので、他の子と比べず、まずは相手の目をよくみて、気持ちを込めて挨拶をする大切さを教えてあげてはどうでしょうか。

また挨拶や返事と共に、「ありがとう」や「ごめんなさい」が自然と言えることも重要です。小学校に上がると友達トラブルも増えていきますが、「ありがとう」や「ごめんなさい」が言える子は、友達や先生方とも上手に付き合えるのではないかなと思います。メールやSNSが普及して大人でも直接気持ちを伝える機会が減っていますが、まずはママ・パパが率先して「ありがとう」「ごめんね」を相手に言えるように心掛けてみるのも良いですね。

靴を揃える・正しく履く

「靴を揃える習慣」は身に付いていますか?学校や外出先で、キレイに揃えている子を見ると何となく「育ちがいい」と感じませんか?

靴を揃える習慣は、相手からの良い印象を持たれるだけでなく、整理整頓の第一歩だと思います。また、自分の靴を揃えた際に、他のバラバラの靴にも気づき揃えてあげる…など、相手への気遣いができるようにもなります。

「正しく履く」というのは、靴紐を結べるようになることと、踵を踏まずに履くことを意識してみましょう。よく、靴の踵部分を踏んでいる子を見ますが、これは靴にも体にとっても大変勿体ないことです。踵部分には体重の約50%がかかると言われており、多くの靴にはヒールカウンターと呼ばれる固い芯が入っています。陸上競技をはじめ様々なスポーツ選手は指導者から「シューズの踵を絶対に踏んではいけない!」と注意されたことはないでしょうか。

踵部分を一度でも踏んでしまうとヒールカウンターが崩れてしまいます。靴が傷んでしまい長持ちしないことはもちろんですが、足元が安定しなくなり、姿勢の悪化、足の変形や痛みを発生させる要因にもなるので、小さい頃から「踵部分を踏まない」ことを教え、習慣化しておくと良いと思います。

着替えて、衣類をたたむ

小学校にあがると、体育の際など衣服を脱ぎ着する機会が増えてきます。スムーズに着替えられるために、脱いだ服をたたむ、ハンガーにかけるなどの一連の流れをご家庭でも一人でできるように慣らしていきましょう。

幼稚園の頃より短い休み時間で着替えなくてはいけません。上手くたためず、ぐちゃぐちゃのまま体育着袋へしまったら、翌日の体育ではシワシワで、他の子にからかわれてしまった…なんてことにもなりかねません。洗濯物をたたむお手伝いをしてたたむ練習をしておくのもおすすめです。

焦らずに、できることから!

冒頭でもお伝えしましたが、良い習慣は一朝一夕では身に付きません。入学前に身に付く子もいれば、低学年や高学年になって、やっと習慣化されることもあります。まずは時計を見て動くことや、ゲームや遊ぶ時間を「〇時まで」と決めるなど、できることからやってみましょう。小中学生はもちろん、大人でも習慣は努力次第で変わると思います。入学まであと数カ月。楽しみな反面、不安もあると思いますが、焦らずに、親子で一緒に成長するつもりで「できることから」はじめてみましょう。

ライター/泉水四つ葉