子どもの英語、どうする?

赤ちゃんとアルファベット

英語を使いこなして国際的な大人に!英語を話して世界中に友達をつくってほしい!
お子さんにそんな願いをもつ親御さんは少なくはないでしょう。
でも、自分は英語が話せないし、どうやって教えたらいいのかわからない…。
そんな方もいるのではないでしょうか。
今回は、乳幼児期に家庭でできる英語の教育について紹介します。

英語を英語のままで

一説によると、赤ちゃんは6000もの言語を聞き分けられるのだといいます。
赤ちゃんのときからいろいろな言語を聞くことによって、その言語の「耳」が育ちます。
そして、この言語の「耳」を育てるピークは9歳ころで、そこからは衰えていくのだそう。

英語教育に関しては、専門家の間でも「早い方がいい」という人と「日本語を習得してから」という人で分かれるので、一概にどちらがいいとは言えません。

しかしながら、最近では小学生のうちから英語教育が取り入れられていることや、ALTの先生によるネイティブスピーカーの英語を公立の小中学校でも取り入れていることを考えると、英語を聞かせるのは早いに越したことはないのかもしれません。

しかしながら、家庭で英語を英語のまま学習するには、少し工夫が必要です。

というのも、日本語の音は「a e i o u」の5つの母音ですが、英語には11種の母音があります。成長とともに似ている音は同じ音として聞くようになり、「hat(帽子)」と「hot(熱い)」のような、似た音の単語を聞き分けられなくなっていきます。

英語を聞き分けられるようにするためには、ネイティブの話す英語を聞かせて、とにかく英語をインプットすることです。

さまざまな企業が提供している英語教材を利用するのも一つの手ですし、YouTubeなどで子どもの興味を引きそうな英語の動画をかけるのもいいでしょう。また、英語教育に力を入れている幼稚園に入園するという手もあるでしょう。英語を流し続け、日常にあるものだとすることで、子どもは自然と音を拾うことができます。

お気に入りがあれば毎日同じものでもいいですが、1カ月から2カ月を目途に新しいものを用意してあげると興味の幅も広がるかもしれません。

また、親御さんがあせらないことも子どもの英語耳を育てるためには必要です。
子どもが周囲で日常的に話されている日本語を身につけるのも、1年以上かかります。
周囲の音を聞いて耳を育て、2歳ごろ、遅い場合では発語は3歳ごろです。
ですから、英語も同じように言葉を発するところまでは時間がかかるのだということを理解しましょう。

英語を教えようと意気込む必要はまったくありません。
英語を特別なものではなく、いつも流れているものにしていく習慣づくりを心がけてください。
いつも聞こえてくることで、子どもの耳は音を拾えるようになります。
毎日の積み重ねで、無理なく子どもの「英語耳」を育ててあげましょう。