子どもの「足」、思っている以上に重要です!

子どもの足

「足育」という言葉を知っていますか?
これは、足と靴の知識を得て、足を健康に育てるということ。
仙台ではまだ珍しい「足育」に取り組んでいるサロンがあります。

それが、太白区柳生に店舗を構える「フットカウンセリングサロン 足まな」です。

「足まな」は、【「足」を「まな」んで、一生歩ける足になろう】というコンセプトのもと、2023年にオープンしたばかりのサロンです。オーナーの石田友子さんは、「足育で必要なのは、きちんとしたサイズを知るということです。また、“長さ”だけではなく、“足囲”、いわゆる厚みを知ることも重要です。足の甲の部分をしっかり支えてあげることが必要です」と話します。

フットカウンセリングサロン 足まな オーナーの石田さん

足は、建物にたとえれば基礎部分

石田さんは「足は、身体の土台部分です。建物にたとえれば基礎部分。基礎部分がしっかりしていないと、建物は不安定になり、ちょっとした地震で傾いてしまったり、壊れてしまったりします。人間の身体にも同じことがいえます。足がしっかりと安定しなければ、全身が不安定になります。そしてその不安定な状態をカバーしようと、身体のさまざまな部位が無理をしてしまうのです。その結果、関節や筋肉の痛み、骨格のゆがみが起こります。さらには呼吸が浅くなり、自律神経が乱れてメンタルに影響することも考えられます」と足が体にとってどれだけ重要なのかを解説。

そして「スキャモンの発育曲線(※)というものがあるのですが、それによると神経系は5歳までで成人の80%まで成長するといわれています。つまり、その時期までに、いろいろな運動、走る、蹴るなどの動きを覚えることで神経回路が発達するのです。運動神経は遺伝的要素だけでなく、こうした後天的要因もあるんです」と。

※20歳時点での発育を100%としたときの成長パターンを一般型、神経型、生殖型、リンパ型の4つに分類して表現したもの

「足」は、運動神経、学習成績とも大きな関係が?

文部科学省による「全国学力・学習状況調査」の結果とスポーツ庁の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を重ねると、「運動ができる子どもは勉強もできる」という傾向があることがわかっており、石田さんは「運動ができると頭もよくなる。自己肯定感もあがります」と。

そして、足育で大切な靴選びについて、このようなアドバイスをくれました。

「子どもに『この靴、合ってる?』と聞くのはあまり意味がありません。子どもはその靴がほしければ『合ってる』というもの。子どもの感覚はあてにならないと思った方がいいです。また、子ども用の靴はマジックテープのものが多いと思いますが、ギュッとしめていないと靴の中で足が遊んでしまいます。お子さんが小さいときには、親御さんがちゃんと締めているか確認してあげてください」

「足まな」では、お子さんの足のサイズ測定、靴選びから爪の切り方までを指導しています。

「お子さんが自分で爪切りをしている場合、深爪になっていることがとても多いんです。深爪すると歩くときに指に力が入らず“浮き指”といってかかと重心になります。すると体がバランスを取ろうと猫背になり、呼吸がしづらくなったり、胃が圧迫されたりします。浮き指の状態が続くと巻き爪になることもあるんですよ」

子どもの心身の成長に大きな影響を与える「足」。

「たかが爪切り」「たかが靴選び」と思わずに、ぜひ一度石田さんのような専門家に相談されてはいかがでしょうか。

フットカウンセリングサロン 足まな
住所 仙台市太白区柳生4-1-5 ファロス東住1F(ベスト個別柳生教室となり)
HP ashimana.com
TEL 080-4291-9127
営業時間 10:00~19:00(最終受付17:30)
定休日 火曜、土曜、祝日
駐車場あり