JR仙台駅から車で20分弱(約5.3km)、仙台市宮城野区の与兵衛沼(よへえぬま)公園には自然がいっぱい。子どもたちが思いきり遊べる公園と、親子で歩ける散策路があります。
手つかずの自然に囲まれて遊べる公園
与兵衛沼は、仙台藩士・鈴木与兵衛が私財を投じてつくった灌漑(かんがい)用水用の沼です。1978年、仙台市は手つかずの自然が残る沼周辺の開発に着手し、散策路や広場、公園などが整備されました。豊かな自然と触れ合えると幅広い世代に親しまれている憩いのスポットです。
北側入口には、公園は、約28ha(ヘクタール)の公園で北側入口の公園には、小さな子どもが楽しめる滑り台などのコンビネーション遊具や動物の形の遊具のほか、子どもも大人も使える健康遊具があります。
階段または、ベビーカーでも移動しやすい緩やかな傾斜のスロープで下に降りると広場があります。紫外線をよけられる東屋の下は、ひと休みするのにぴったりです。公園の下にも芝生が広がり、ハイキングや日向ぼっこ、ボール遊び、愛犬と散歩をする人の姿も見られます。
自然林に囲まれた約1.5kmの林道
与兵衛沼は、仙台市の仙台市の保存緑地内にあり、スギやアカマツ、コナラなど、豊かな自然林に囲まれています。
沼沿いには、1周約1.5kmの林道があり、一部は木道になっています。幅が狭く多少のアップダウンがあるので、足元に気をつけて歩きましょう。スニーカーなど歩きやすい靴で、リュックを背負うなど手ぶらで歩くのがおすすめです。
林道を歩いていると、鳥の声があちこちから聞こえて、合唱しているよう。筆者はホトトギスぐらいしか分かりませんが、いろいろな鳥が近くにいるのを感じます。カモや亀も盛られますし、キツネに遭遇することもあると、釣りをしている人が教えてくれました。 ホタルの里では、7月~8月頃はホタル(ヘイケボタル)が見られるそう。生きものとの出合いも楽しみです。
途中には橋や東屋、ベンチがあるので、休みながらのんびり歩きましょう。
水面に緑が映る様子は絵のようです。秋は紅葉が美しく、11月上旬~2月下旬ごろは数十羽の白鳥が飛来します。季節ごとの楽しみがある公園です。
冬の与平沼に飛来する白鳥たち(写真AC)
ゆっくり休みながら1周して40分ほど。いい運動になりました。小さいお子さんは、北側公園付近で、小学生以上のお子さんはママやパパと沼の周りをぐるりと歩いてみてはいかがでしょうか。
※2022年6月掲載の記事をもとに再取材、再撮影を行い加筆しました。
■□■□■ 施設データ■□■□■
与兵衛沼公園
住所/仙台市宮城野区蟹沢20-1外
アクセス/JR仙台駅から仙台市営バス「安養寺二丁目」行に乗車して「枡江小学校前」下車
駐車場/30台、無料