前回は、学習机と場所をテーマに、リビング学習と子供部屋で勉強するメリット・デメリットをご紹介しました。小学生のうちは、リビングで学習するスタイルが増えているようですが、皆さんのご家庭はいかがでしょうか?
今回は、リビング学習を快適に進めるためのアイディアをご紹介していきます。
あのメジャーリーガーもリビング学習?
余談からスタート致しますが、WBCで大活躍の大谷翔平選手(MLBロサンゼルス・エンゼルス 所属)も家族の近くで学習をしていたそうです。「どこで勉強していましたか?」の質問にお母さんが答えてくれていました。
“我が家は自分の部屋ではなく台所の前で勉強道具を広げて、テレビがついている中でも平気でやっていました。”
(母・加代子さん談)「野球太郎育児」より引用 ※
アスリートとしてのプレーだけでなく、人間性も世界中から称賛される大谷選手のご家庭も「リビング学習を行っていた」と知ると、何だか実践してみたくなりますね。
リビング学習のルールをつくろう
では、今回の本題「リビング学習を成功させるコツ」を考えてきましょう。
家族が集まる場所で勉強をするのですから、様々な問題も発生します。一度家族で話し合って「家庭のルール」をつくることが成功のコツになると思います。例えば…
・勉強道具やその片付けはどうするか
・集中したいとき、できない時は?
・兄弟姉妹が勉強している時はどうするか
では、上記の内容を具体的に考えてみます。
勉強道具は専用棚があると便利
子供の勉強道具は、できれば収納できる棚があると便利です。近くに子供専用の棚があり、辞書やランドセルをまとめて収納できる棚がリビングや隣接する部屋にあると、勉強もはかどります。
終ったら必ず片付け!を徹底する
ダイニングで学習する場合、テーブルに教材や文房具を広げることになります。「勉強が終ったら、必ず片付けをする。宿題はすぐにランドセルにしまう」といった決まりを徹底して守らせましょう。一度習慣化してしまえば、お母さんの家事負担も小言も減りますよ!
このような子供用のワゴンを用意して、ランドセルや塾バッグ、文房具や辞書、参考書をひとつにしておくのもおすすめです。勉強開始も片付けもスムーズになります。
時には家族で「学習タイム」に
リビング学習中に、他の兄弟やお父さんが近くでテレビを見ていたら…なかなか集中できないのは当然ですよね。子供の勉強タイムには、親御さんも一緒に読書をしたり、妹・弟はお絵描きや迷路などプレ学習を楽しんだり…、家族で「学習タイム」をつくって協力していくことも一案だと思います。
見たい番組を録画してみんなで学習後に見たり、集中したい時に学習できる場所をもう一つ用意したり、臨機応変に対応できる方法をいくつか想定しておくことがおすすめです。
「家庭学習が定着しない」と悩んでいた方や「学習環境を整えたい」と思っていた方は、ぜひこの春からお試ししてみてください。
ライター/泉水四つ葉
※引用 野球太郎[育児]Vol.1 (廣済堂ベストムック292号) /出版社: 廣済堂出版 (2015/3/7)