新1年生、新学期のお片づけのコツは?

新入学、新学期を迎えたというお子さん。実は上手なお片づけの習慣をつくるチャンスなのです。そこで今回は、整理収納アドバイザーとして活躍し、保育士でもある“仙台お片づけシュガーさん”こと、さとうゆみこさんにそのコツを聞きました。

新1年生/新学期、
お子さんとママにとってはドキドキワクワクの季節♪

新しい机を買ったり、学用品をそろえたり、「アレを買わなきゃ」「コレもそろえておかなくちゃ」 と、ついつい買い足すことばかりに気をとられてしまいがち。

ですが整理収納アドバイザー的には、「ソレ、ちょっと待った~!」。買うのが楽しくて、買ったもの を放置したままになっていませんか?買ったものを使う時に取り出しやすいように、【新 1 年生・新学期】の今だからこそ、モノの住所を作るのはとても大事なことです。

新1年生のお片づけ

ランドセル置き場
新1年生にとって一番うれしいのはランドセル。このランドセルを家のどこに置くかがポイントです。場所を取るものでもあるので、あちこちに置いてほしくないですよね。[

〇リビングの一角がおススメです。できれば玄関からリビングに入る動線上にランドセル置場を設置。

〇ひっかけるタイプより、低めの椅子や棚・大きめのカゴ等が置きやすいです。なぜならこれは、お子さんの動線にフォーカスしているからです。ひっかけるタイプはすっきり見えるメリットがありますが、お子さんには重くてやりにくいのがデメリット。背中から降ろしてそのまま置けると楽チンなの で、力の無いお子さんにもできます。

※くれぐれも大人の都合でランドセル置場を決めないようにしましょう。

デスク周り

新しい文房具や初めての教科書、どこに何を置けばいいのか分からず、あちこちに出しっぱなし…なんてことはないですか?

〇教科書、ノートは立てて収納し、背表紙が見えるようにしましょう。ブックエンドやファイルケー スを使うと、バタバタ倒れないのでストレスになりません。「こくご」「さんすう」などラベリングしておくと「ここに戻す」という意識づけもできますよ。

〇広い引き出しの中で、小さな文房具はあちこち迷子になりがちです。空き箱や浅いケースを入れて、 仕切りを作ってあげましょう。この時注意したいのは、学用品の引き出しにおもちゃや、ゲームソフトなどは入れないこと。学用品の引き出し、それ以外を入れる引き出しは別にしましょう。

子ども部屋を小学校用にバージョンアップ

今までの子ども部屋を小学校用にバージョンアップが済んでいますか?保育園(幼稚園)時代のカバンやお道具入れなどは、別の場所に移動(処分できるものは処分)して、これから増えていく学用品の 置場をしっかり確保しておきましょう。

〇よく使う物は、子ども部屋の入り口付近にぶら下げるのがおススメ(体操着袋、上靴入れなど)

〇あまり使わない物も、長期休みに持ってくることを踏まえあらかじめ置場を作っておく(絵具セット、ピアニカ、お道具袋など)

新学期のお片づけ

修了した学年の教科書、ノートの整理
新学期始まったばかりだと、修了した学年の教科書やノートを見るかも…なんて思いがちですがお子さんは過去を振り返らない生き物。大人と違って記憶力もいいので見なくても覚えています(笑) 。
教科書、ノートは新しい学年のみ置きましょう。古い学年の教科書類は他の場所に移動してしまいましょう。じゃあ、どこに置くかというと…最後に書きますね。

プリント置場
10年前よりプリント配布が格段に減ったようですが、「プリント管理が悩みのタネ」というママも多いのではないでしょうか?ひとりっ子の場合はまだしも、兄弟姉妹がいる場合は、「どのプリントが誰 の?」とプリントを探すハードルが上がります。かといって、プリントを出す手間や置場を複雑にして しまうと、お子さんもママも逆に面倒になってしまうので要注意です。

スッと出してスッと置ける(入れる)トレーケースがおススメ。ただし、兄弟姉妹のいる家庭だと一緒になってしまって探すのが大変です。そんな時は、色柄別クリアファイルに挟んでもらいましょう 。自分の色柄のクリアファイルに挟んであれば、個人別に探せますよ。個人別ファイルは 2 セット同じ ものを用意します。ひとつはランドセルに、ひとつはトレーケースに。学校からプリントをもらったら ファイルに挟み、家に帰ったらファイルを出す。トレーケースの殻のファイルをランドセルに入れる。 こうして交互に使えば、お子さんの手間は1回で済みます。そのかわり、ママは“毎日ファイルを空にする”を忘れずに頑張ってくださいね。

保存しておきたいプリントは、最小限に絞ってポケットファイルへ。ちなみに私は、我が子やクラス の様子がわかる「学級だより」をメインに保存し、学年だより、学校だよりは全体のお知らせなので 後で見返すことがなかったので月が替わったら処分していました。

おまけ

修了した学年の教科書はどこに置く?保管だけなら、子ども部屋のクローゼットの上や押入れの奥 が無難です。ですが、貴重な収納場所が教科書でいっぱいなんてモッタイナイ!では保管年数は何年!? 正解はありません、人それぞれです。ちなみに私は、息子達の教科書を処分しがたく 6 年間保管 しておりました(笑)処分する時の重さは50kg超え!!当時片づけ方を知らなかった私、今思うと何 のために保管していたのやら…。1 年生の国語の教科書だけは音読の思い出があるので、取っておく ことにしました。教科書の処分を迷う方は「何のために保管しておくのか」その理由を考えてみると、 答えが見つかると思いますよ。

まとめ

新 1 年生のランドセルはリビングの動線上の一角に置場を作る。

教科書ノート、文房具は仕切りを使って定位置を決める。

プリントは色柄ファイルに挟んで、兄弟姉妹別に分ける

プリントは最終的にポケットファイルへ(最小限)保管する。

※お子さんを片づけられる子に育てたい方は、「片づけなさい」というよりも、お子さんが自分で物の要不要を判断できるように“問いかける“のがおススメですよ。

取材協力
整理収アドバイザー × 保育士 仙台お片づけシュガーさん*さとうゆみこ