6月に入ると本格的な梅雨シーズンに入ります。ついつい外に出るのが億劫になり、出かけようと思っても屋内の遊び場は少ないし、お出かけもワンパターンになりがちで、子どもも室内遊びばかりではストレスがたまります。
そこで、今回は、FamilySitter仙台のみさき先生に、雨の日だからできる遊び、楽しみ方を教えてもらいました。

FamilySitter仙台のみさき先生。幼稚園教諭を約5年、保育園の保育士を約6年経験
■雨水を観察したり、雨の音を聞いてみる
「雨の日は部屋にこもりっぱなしのことが多くなりますが、穏やかな雨の日なら、少しでも雨を見て触れて感じるのも刺激があっていいかな、と思います。
ベランダでもいいし、あえて外に出て、屋根から落ちる雨水ひとつでも遊びにつながります。屋根から雨水が落ちてくる地面や床に、大きいバケツと小さいプラスチックの容器、空き缶を置いて、雨水が落ちる音を比べてみたり。また、ブルーシートや傘に落ちる雨音も全く違います。小規模保育園でやったことがある遊びですが、子どもたちも興味をもって観察していました。

※イメージ写真
また、数に興味が出始める年頃であれば、何粒で容器がいっぱいになるか、数えるのも楽しいと思います。雨粒は落ちた瞬間どうなるのか、また、容器に水が溜まって、いっぱいになったらどこに流れていくのかなどを観察します。水があふれたところに別の入れものを置いたり重ねたりして、水の流れを見るのも興味深いです。また準備は必要ですが、ビニールプールに雨水をためて、アヒルやカエルなど小さな人形をプカプカと浮かべるなど、遊び方が広がります」(コメントはすべてみさき先生)
■水たまりで思いきり遊んでみる

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「水たまりで、ビチャビチャと音を出して歩いたり飛び跳ねたりするのも、面白い体験です。お母さんは、多少洋服が汚れてもあとで洗濯すればいいかという覚悟は必要ですが、『雨が降ってるから今日はお出かけできないね』とあきらめるのではなく、『外で思いきり遊んでおいで』と言ったら子どもたちはワクワクするのでは。
雨と触れ合うことで、晴れた日と雨の日の違い、水たまりができる場所とできない場所の違いなど、目で見て、気づくことがいろいろあると思います」
■雨のお絵描きにもひと工夫して
「室内遊びなら、雨の絵を描くのもいいですね。カエルやカタツムリ、水たまりなどのイラストを描いて、100円ショップで売っている雨粒のシールなどを用意して、イラストの周りに貼るのも、楽しいと思います」

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雨の日は、簡単な工作などもうってつけ。「早く雨がやむといいね。晴れたら何をしよう、どこに行こう」などとおしゃべりをしながら、子どもとてるてる坊主をつくるのもいいですね。

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雨の日だから出かけられない、遊びのメニューが少ないとネガティブにとらえるのではなく、雨を活かして楽しみましょう。雨の音はどんな音が聞こえるか耳を澄ませると、お母さんもゆったりとした癒しのひとときを過ごせるでしょう。
取材協力:Family Sitter 仙台
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