赤ちゃんと一緒に、温泉に行こう!<前編>
秋保や作並、鳴子に遠刈田…と、宮城県には数々の名湯が点在しています。赤ちゃんが生まれてからバタバタの毎日を過ごしているママさん。「ちょっと落ち着いてきたら、温泉でゆっくりしたい…」という方も少なくないでしょう。でも、肌の敏感な赤ちゃんは、温泉に入っても大丈夫?「いつから入れる?」「気を付けることは?」今回は、赤ちゃんと温泉について紹介します。

お座りができるようになってからがベター
赤ちゃんの温泉入浴については、明確に「生後何カ月から」というような法的規制も医学的規制もありませんが、お座りができるようになるまでは待った方がいいかもしれません。家族風呂などで大人が2人以上いて、誰かが常に赤ちゃんの世話ができればいいのですが、大人がひとりで赤ちゃんの面倒を見る場合はその方が無難でしょう。
また、不特定多数の人が入る大浴場に連れていくのであれば、衛生面の観点からも1歳を超えてからの方がよいでしょう。1歳以下で温泉に連れていく場合は、家族風呂やベビーバスの貸し出しがあるか確認しましょう。
泉質と温度に注意を
赤ちゃんといざ温泉!となったときに、ママやパパが注意するべきことにはどのようなことが挙げられるでしょうか。
まずは、温泉の泉質。乳児には、含有成分の量が一定量に達していない、体にやさしい成分の薄い温泉である単純温泉が推奨されています。単純温泉は、刺激が少ないとはされていますが、まずは大人が入ってみて少しでも刺激を感じるようなことがあればやめておいた方がいいでしょう。また、硫黄泉など、大人でも刺激の強い泉質は避けましょう。
次に、温泉の温度です。赤ちゃんの沐浴は、夏場で37度~39度、冬が38度~40度くらいが適温となっていますので、事前に宿や温泉施設などに温度の確認を取るとよいでしょう。
<後編>では、引き続き赤ちゃんと温泉の注意点と赤ちゃん歓迎の温泉宿を紹介します。
ライター/岡沼美樹恵
大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。