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公開:2025.5.14

はじめての“お茶時間”はいかが? 〜初夏に親子で楽しむ季節の習慣〜

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岡沼 美樹恵

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ゴールデンウィークが過ぎると、季節は一気に初夏へと向かっていきます。新緑がまぶしく、昼間は汗ばむほどの陽気になる日も増えてきましたね。子どもたちも外遊びが活発になる一方で、大人にとっては少しひと息つきたいタイミングかもしれません。

そんな今の時期におすすめしたいのが、「親子で楽しむ“お茶時間”」です。

お茶というと「大人のもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、最近ではカフェイン控えめな番茶やほうじ茶、ノンカフェインのハーブティーなど、お子さんと一緒に楽しめるお茶も多く見かけるようになりました。味や香りの違いを親子で感じながら、おやつと一緒にゆったりした時間を過ごすのは、暮らしにちょっとした彩りを加えてくれます。

特にこの時期は、「新茶」が出回る季節。5月〜6月にかけて摘まれる初摘みの茶葉は、香りが高く、やさしい味わいが特長。食育の一環として、茶葉の香りをかいでみたり、水出しで淹れてみたりする体験も、子どもにとっては楽しい学びになることでしょう。

また、子どもが2歳前後になれば、“ごっこ遊び”とお茶時間を組み合わせるのもおすすめ。お気に入りのおままごとセットに、本物のお茶を少しだけ入れてみるだけで、子どもはぐっと集中して「お店屋さん」や「おうちごっこ」に没頭することでしょう。大人がそこに付き合ってあげることで、会話も自然と広がります。忙しい毎日だからこそ、こうした“ただ一緒にいる時間”は、子どもの安心感にもつながります。

お茶時間のもう一つの魅力は、気持ちの切り替えに使える点です。遊びが終わってからごはんに向かう間や、保育園・幼稚園から帰ってきた直後など、「ちょっと気持ちを整えたいな」という時に、お茶を淹れる時間をはさむと自然と落ち着きが生まれます。子どもが「今日はお茶ある?」と聞いてくるようになれば、それは日々のリズムの中に“お茶時間”が根づいてきたといえるでしょう。

茶器にこだわる必要はありません。お気に入りのマグカップでも、小さなお皿にのせたおせんべいやクッキーでも、それだけで子どもにとっては“特別な時間”になるのです。もし余裕があれば、親子で茶器を選んでみたり、湯冷ましを使ってみたりするのも楽しい。最近では、ガラスの器で涼しげに楽しむ水出し茶や、炭酸水で割る「ティースカッシュ」など、見た目にもワクワクする工夫も増えているので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

写真:暮らす仙台(仙台市産業事業団)提供。石巻のお茶屋さんkitahaのお茶。5月末から新茶の摘み取りが始まるそうです。地元のお茶をぜひ楽しんでくださいね!

初夏は、暮らしがぐっと開放的になる季節だ。外に出るのもいいけれど、家の中でほんの少し、ゆっくりとした時間を持つことも、子どもとの大切な思い出になります。

今年の新茶とともに、親子で楽しむ“お茶時間”を始めてみてはいかがでしょうか。

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岡沼 美樹恵

大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。

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