陸奥国一之宮として知られる宮城県塩竈市の塩竈神社は仙台市からも気軽に行けるお出かけスポットです。その見どころや楽しみ方をご紹介します。
202段の石段が圧巻の表参道
塩竈神社には表参道(表坂)、東参道の裏参道(裏坂)、つづら折りの七曲坂(ななまがりさか)があります。
宮城のパワースポット・塩竈神社で最もパワーがあるとされるのが、表参道(表坂)で、大拝殿正面の髄神門から一直線に伸びる急こう配の石段です。
202段もあり傾斜がきついですが、下から見上げても、上から見下ろしても「すごい!」と感心します。塩竈市の帆手祭、みなと祭、花祭では、16人の担ぎ手が重さ約1トンの神輿を担いでこの石段を上りますが、その姿は圧倒されます。
表参道は積雪や階段が凍っている場合は、無理をしないようにしましょう。足腰に自信がない人、妊婦さんは、駐車場に車を停めて傾斜がゆるやかな東参道の裏坂を通って参拝を。
この「男坂」と言われる表参道に対して「女坂」と言われるのが裏参道(裏坂)です。
神馬舎付近から拝殿へ向かう途中のくねくねした曲がり道の七曲坂(ななまがりさか)は塩竈神社最古の参道で、主祭神の塩椎神(しおつちのかみ)が上がってきたと伝えられる神聖な道です。
拝殿は「別宮」から参拝する
表参道を上がり鳥居をくぐると正面に大きな拝殿が現れます。塩竈神社の社殿は「三本殿・二拝殿・一棟」という全国でも大変珍しい社殿構成です。
左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)が祀られており、主祭神は唐門をくぐった右側の「別宮(べつぐう)」にご鎮座しています。正面の拝殿は別宮とは特別という意味で、別宮を参拝した後に、左宮と右宮を参拝すると強いパワーを授かれると言われています。
塩竈神社は本殿や廻廊、隋神門、石鳥居などが国の重要文化財に指定されています。
塩竈神社の後は眺望と海、グルメも満喫
塩竈神社は小高い森の中にあり、眺望の良さも魅力です。志波彦神社前は庭園の先に千賀の浦(ちがのうら)(現・塩釜港)を眼下に見下ろすことができる絶景スポットです。
また、鹽竈神社博物館(入館有料)の屋上からは松島湾を一望できます。
塩竈神社に参拝した後は、新鮮でおいしい海の幸を堪能しましょう。
JR本塩釜駅の近くにある寿司屋や「塩竈まぐろ直売・食堂」の海鮮丼、また塩竃マリンゲート内にある食堂、レストランで海を目の前に食事をするのもおすすめです。
施設情報
塩竈神社
住所/宮城県塩竈市一森山1-1
アクセス/①J仙石線「本塩釜」駅より表参道(表坂)の石鳥居まで徒歩約15分、東参道(裏坂)の石鳥居まで徒歩約7分 ②三陸自動車道「利府中I.C.」または「利府塩釜I.C.」より車で約105分
駐車場/参拝者専用無料駐車場約300台、4カ所(バス駐車場1カ所含む)。
閉開門時間/5:00~18:00(11月~2月は5:00~17:00)
休館日/年中無休
URL http://www.shiogamajinja.jp/
TEL/022-367-1611
ライター/青葉 桜