早めの事前準備が大事!夏休みの自由研究に挑戦しよう

「夏休みの自由研究?!えっ。まだ早いよ」

そう思った方もいらっしゃると思います。

実は、自由研究の準備は早めに行っておくと、いざ夏休みに入った時に気持ち的にも、作業的にもラクになるものです。

少し早いですが、今回は自由研究の事前準備について一緒に考えてみましょう。

夏休みの自由研究って?

小学校に入学したばかりだと「夏休みは宿題が多いのかな」と少し不安になるかもしれません。昔は、夏休みのドリル、読書感想文、日記、植物観察、絵画、自由研究や工作など宿題が大量にあったかもしれません。8月中旬になってバタバタ手を付け始めたというママ・パパもいると思います。

最近は、学校や先生によって大きく異なりますが、ドリルや日記以外は、自由選択という学校も多いようですね。そのため、ちょっと面倒くさいな…と感じる「自由研究」は敬遠しがち。

でも、自由研究はその名の通り「自由」。子供が好きな分野を深掘りできて、仕上がった時の達成感は大きく、少しだけ親がサポートしてあげれば意外と子供も楽しく進められますので、おすすめです。

自由研究は「準備」が大事

自由研究が面倒と感じるのは、「時間がかかる」「やり方がわからない」という理由が多そうです。もしやってみたいという気持ちがあるなら早めに準備をしてみましょう。

準備が必要な理由は?

なぜ準備が必要なのか。それは、ネタ集めに時間がかかるもの、観察や収集など日数を要するものがあるからです。例えば…

「太陽・月や星の観察」「カビの研究」「植物観察」など。長期での記録が必要な場合は、夏休み前や開始直後からすぐにはじめる必要があります。

また最終的にレポートや模造紙にまとめる日数を考えると、データは早い時期からとっておくと余裕ができますね。

準備は何をするの?

では自由研究の準備は何をすればよいのでしょうか?

まず題材を探そう

最初に行うことは、研究する題材を探すことです。最初から「〇〇の研究・観察」と決めるのは難しいので、興味のあること、好きなこと、日々疑問に感じたことを箇条書きでメモして「ネタ貯金」を増やしていきましょう。

ヒントは身近に多数ある

研究と聞くと構えてしまいますが、まずは周りに目を向けてみましょう。

例えば自分が熱中している習い事やスポーツ、推し活、ペット、好きな食べ物、家族の仕事、冷蔵庫の食材、公園の草花、庭の雑草まで、身の周りはネタの宝庫。研究ネタは無限にあります。

情報を収集しよう

興味があるものが絞れてきたら、関連することを本やインターネットで調べてみましょう。同じような研究を行っている事例があればヒントにすると、研究したいテーマが少しずつ絞れてくると思います。

図書館で本を借りる

様々な図鑑や、「自由研究」の進め方、アイディアが掲載された本がたくさんあるため、図書館で借りて親子で見てみるものおすすめです。

ただし、掲載されている研究や市販されている研究キットをそのまま採用せず、もう一歩踏み込んで別の要素を入れてみたり、比較物を変更したり、回数を変えたり…「オリジナリティ」を大切にすると、もっと楽しめると思います。

ざっくりとスケジュールを立てる

研究したいことが決まったら、ある程度の見通しを立てていきましょう。カレンダーなどに書き込んでおくと整理しやすいです。

  • 準備する期間(必要なものの買出し。できれば子供が予算を計算)
  • 研究方法の整理期間(研究手順、観察用紙の準備)
  • 研究や観察の期間
  • まとめる期間(レポートやノート、模造紙など)
  • 完成予定日(余裕をもって終わる予定だと理想)

事前準備には仙台市科学館がおすすめ

理科の研究に挑戦したい方は、図書館やインターネットも良いのですが、まずは仙台市科学館に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。見学や体験を通して、自由研究のヒントを探すことがでます!

自由研究に関するイベントも多数開催されています。理科の自由研究,科学工作、植物・昆虫や岩石・鉱物・化石の採集、標本づくりに挑戦したいなら、ぜひ夏休み前に仙台市科学館に足を運んでみましょう!

こちらの記事もご覧ください→パワーアップした「仙台市科学館」で科学の不思議を体感

仙台市児童生徒理科作品展の出品をめざしてみよう

せっかく理科の研究に挑戦するなら、夏休み後に開催される「仙台市児童生徒理科作品展」をめざしてみてはいかがでしょうか。小・中学校であれば、自由研究を学校に提出して、校内選考を実施している学校が多く、校内選考が通ると作品展に出品してもらえると思います。(小中学校によって異なるので先生に確認してみましょう!)

作品展は、本格的な審査を経て、結果・講評もいただけます。10月頃、仙台市科学館に展示してもらえる期間があり、モチベーションにもなりますよ!同じテーマで何年も継続して本格的に研究をしている児童・生徒さんもいて、同世代の取り組みは大変刺激にもなります。

ぜひ仙台市科学館のホームページものぞいてみてくださいね。

夏休みは好奇心を育むチャンス

夏休みの宿題は「面倒だな…」と感じる一方で、子供が好きなテーマで時間をかけてじっくり研究に取り組める貴重な時間になります。好奇心を育む絶好の機会になり、旅行や行事と同じくらい思い出に残るものになるかもしれません。

ぜひ、早めに事前準備を行って、夏休みの「自由研究」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ライター/泉水四つ葉