暑い夏は、子どもたちが大好きな水遊びをしてみませんか。わざわざ出掛けなくても、おうちの庭やマンション・アパートのバルコニーでも遊べますし、家の中でできる水遊びもあります。今回は、水遊びのいろいろなアイディアを「Family Sitter仙台」のみさき先生に教えてもらいました。
■水遊びを楽しむことで子どもの発達につながる

みさき先生。幼稚園教諭を約5年、保育士を約6年経験後、FamilySitter仙台のスタッフに
「0歳、1歳、2歳のお子さんは、水に触れて遊ぶことがとても楽しい時期です。毎日水遊びをするのは飽きるのではないかと思うお母さんもいるかもしれませんが、水遊びをすることでお子さん自身の発達につながることがたくさんあるので、ご紹介します」とみさき先生(コメントはすべてみさき先生)。
「まず、水遊びは、水に触れることで感覚をフルに使って楽しめます。ひとつは『触覚』で、水の冷たさやシャワーの水が流れる感触を楽しめます。ふたつめは『視覚』で、光の反射や水面、水しぶきなど、水の動きの変化を目でも楽しめます。3つめは『聴覚』で、水の流れる音やバシャバシャという水を叩いて弾ける音も楽しめて、お子さんの発達につながっていくところかと思います。

※イメージ写真
また、水遊びは運動能力の発達にもつながります。水に入って水の抵抗を感じながら体を支えることでバランス感覚を養い、水をすくったり、流したり、絞ったりすることは握力や指先の発達にもつながりますし、水の中で動いて姿勢をコントロールすることで体幹が強化されるところかと思います。
以上のように、水遊びがお子さんの発達につながる面も知ってもらえたら、と思います」
■外遊びで自然と触れ合い工夫する力を育む
水遊びは、庭やバルコニーなどに置いたビニールプールに水を入れてパシャパシャするだけでも、視覚的にも触覚的にも楽しめます。そのほか、みさき先生が保育園で子どもたちと行っていた水遊びを教えてもらいました。
《色水遊び》

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「まず、100円ショップでよく売っているシャンプーやボディソープなどを入れるポンプボトルを何個か用意します。そして、ポンプに色水をつくり(赤色のポンプ、緑色のポンプなど)、空の容器から色水を入れて、赤ならいちごジュース、緑ならメロンジュースなど、ジュース屋さんごっこが楽しめます(お店屋さんごっこのようなイメージ)。色水をつくる際は、、お子さんが口に入れたりしても安全なように、絵の具ではなく食紅を使いましょう。
ポンプから、空の容器に色水を入れて、色が混ざって変化するのを見るのも楽しいです。赤と青を混ぜて紫色に、赤と黄色を混ぜてオレンジ色に変わるのを見るだけでもお子さんはワクワクしますし、いろいろな色を混ぜてどう変化するかを見るのも、楽しく遊べます。色水を凍らせておいて、水に入れて溶けていく様子を見るのも楽しく、暑い日はひんやりして気持ちいいと思います」
《感触遊び》

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「1歳~3歳でも楽しめるのが、小麦粉粘土や寒天、片栗粉を使って感触の違いを比べる『感触遊び』です。それぞれの材料にあらかじめ食紅を入れて色をつけることもできます。保育園では、よく感触遊びをしましたが、特に人気だったのは寒天です。準備は大変ですが、大きめの器やタッパーなどに水と寒天の粉、食紅を入れて混ぜて、火にかけて冷蔵庫で固めて大きい寒天をつくります。子どもたちはそれをぎゅっと握って潰したり、叩いたりして……ストレス解消にもなりますね。
《水鉄砲遊び》

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「4、5歳になると、もっとパワフルな遊びを好みます。例えば水鉄砲遊びですが、的は高さを変えて紙コップを並べてもいいですし、障子紙に水性ペンで絵を描いたものなら、水鉄砲の水が当たると色がにじんだり、色が落ちて白くなったり、穴が開いたり、思わぬ変化が楽しめます。また、紙皿の真ん中に糸を通して吊り下げたものを的にしても紙皿がくるくる回って楽しいですよ」
上で紹介した遊びの材料は、100円ショップで買えるものがほとんどで、リーズナブルに楽しめます。お母さんと会話しながら遊ぶと、何倍も楽しくなりますよ。
取材協力:Family Sitter 仙台
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