7月に入り、いよいよ夏本番。幼稚園や保育園が夏休みに入る家庭も多く、「毎日どうやって過ごそう…」と悩んでいるママやパパも少なくないでしょう。特に初めての夏休みを迎えるご家庭では、生活リズムが崩れてしまったり、子どもが退屈してぐずりがちになったりと、戸惑うことも多いものです。
株式会社イー・ラーニング研究所は、子どもがいる親を対象に行った「夏休みの家庭での過ごし方に関する調査」で子どもの夏休みの過ごし方の課題第1位は「子どもの生活リズムが狂ってしまうこと」と挙げていました。
そこで今回は、未就学児と無理なく、楽しく、規則正しく過ごすための1日スケジュール例をご紹介します。ポイントは「ゆるやかなリズム」と「ちょっとしたメリハリ」。ぜひ、お子さんとの夏休みを快適に乗り切るヒントにしてください。
夏休みの1日スケジュール例(3〜5歳児の場合)
7:00〜8:00 起床・朝ごはん
夏でも朝はしっかり起きて、リズムを崩さないことが大切です。朝ごはんのあと、窓を開けて新鮮な空気を入れることで、気持ちのよい1日のスタートが切れます。
8:00〜9:00 お手伝い&身支度
食器を運んだり、洗濯物を一緒に干したりと、簡単なお手伝いを取り入れると、子ども自身が「役に立っている」という実感を持ちやすくなります。身支度もこの時間に済ませてしまいましょう。
9:00〜10:30 外遊び・水遊び
気温が上がりすぎない午前中は、外遊びにぴったりの時間帯。近所の公園で遊ぶのもよし、自宅の庭やベランダで水遊びをするのもおすすめです。熱中症対策として、帽子とこまめな水分補給を忘れずに。
10:30〜11:30 室内遊び&クールダウン
外で遊んだあとは、クールダウンの時間を設けましょう。絵本を読む、ブロックやぬりえで遊ぶ、簡単なおやつを一緒に作るなど、静かな遊びにシフトします。
11:30〜12:30 昼ごはん
栄養バランスの取れたランチタイムに。冷たいうどんやそうめんなど、夏に食べやすいメニューを取り入れつつ、野菜やたんぱく質も意識して。
12:30〜14:00 お昼寝 or 休憩タイム
まだ昼寝が必要な年齢であれば、お昼寝タイムに。眠くない場合も、静かな音楽を流して横になる時間を作るだけでも効果的です。親御さんもこの時間に一息つきましょう。
14:00〜15:30 工作・知育遊び
午後は室内での活動が中心に。紙コップやペットボトルでの工作、お絵かき、パズル、知育ブロックなどを使って、遊びながら学ぶ時間にしましょう。
15:30〜16:00 おやつタイム
水分補給もかねたおやつの時間。ゼリーや冷凍フルーツなど、ひんやり系のおやつが人気です。食べすぎに気をつけながら、一緒に準備するのも楽しい時間になります。
16:00〜17:00 自由遊び or テレビタイム
1日の終盤は、お子さんの好きなことに自由に取り組ませてあげましょう。お気に入りのテレビ番組やDVDを見る時間をこの時間帯にまとめると、ダラダラと長引くのを防げます。

17:00〜18:30 夕飯・お風呂
夕飯の準備中も、簡単な料理のお手伝いや野菜の盛り付けなど、関わる機会を作ると子どもの「やる気」にもつながります。お風呂ではその日一日の楽しかったことを話しながら、リラックス。
19:30〜20:00 就寝準備・絵本タイム
歯みがきやパジャマへの着替えを終えたら、絵本の読み聞かせで心を落ち着かせて。毎晩同じルーティンを繰り返すことで、自然と寝るモードに入りやすくなります。
20:00頃 就寝
夏はつい夜更かししがちですが、生活リズムを保つためにも、20時前後の就寝を目指しましょう。
無理せず「できることだけ」でOK!
とはいえ、毎日完璧にこのスケジュール通りに過ごすのは現実的ではありません。あくまでも「目安」として、家庭のペースに合わせて調整してください。たとえば、外遊びの代わりに室内でダンスをしたり、雨の日はお風呂場での水遊びに変えたりと、柔軟な対応が大切です。
特に夏は体調を崩しやすい季節でもあります。疲れがたまっているときは思いきって1日ゴロゴロ過ごすのもOK。親子ともに「がんばりすぎない夏休み」を意識して、楽しい時間をたくさん作っていけるといいですね。