紅葉と落ち葉で遊ぼう! 親子で楽しむ秋の自然あそび
秋の空気が深まり、公園や街路樹も赤や黄色に色づく季節になりました。
朝晩の風に少し冷たさを感じるこの時期、外に出ると、子どもたちは落ち葉を踏んで「カサカサ!」と音を楽しんだり、どんぐりを拾ったり。自然の中には、子どもの五感を刺激する遊びのヒントがたくさん隠れています。今回は、親子で気軽に楽しめる「秋の自然あそび」をご紹介します。
1. 落ち葉でアートしよう
秋の公園といえば、なんといっても落ち葉。色も形もさまざまな葉っぱは、それだけで立派な“画材”になります。
拾った葉っぱを紙の上に並べて動物や顔の形を作ったり、貼り絵のようにしたりして「落ち葉アート」を楽しんでみましょう。
ポイントは、落ち葉を拾うときに「どんな形かな?」「この色、きれいだね」と親子で会話をしながら選ぶこと。自然の美しさを感じる感性を育むことにつながります。
家に帰ったら、アイロンを低温でかけて乾燥させると長持ちします。厚紙やスクラップブックに貼って飾ったり、思い出として眺めたりするのも楽しいですよ。

2. どんぐりやまつぼっくりで工作タイム
秋の定番素材といえば、どんぐりやまつぼっくり。
たとえば、まつぼっくりを逆さにして毛糸の帽子をかぶせれば「まつぼっくりサンタ」。どんぐりにマーカーで顔を描いて、どんぐりの人形を作るのも楽しいですよ。
ただ、拾ったどんぐりの中には虫が入っていることもあるので、家に持ち帰る前に30分ほど煮沸するか、冷凍庫で数日冷やしておくと安心です。
3. 秋の自然を味わう“においと音”の観察あそび
秋の外遊びでは、視覚だけでなく“におい”や“音”にも注目してみましょう。
落ち葉を踏んだときの「カサッ」「パリッ」という音。木の実が地面に落ちる「コトン」という音。遠くから聞こえる風の音や、鳥の声。子どもはこうした小さな変化にとても敏感。
「どんな音がした?」「どんなにおいがする?」と問いかけると、言葉にして表現する練習にもなります。日記帳やスケッチブックにその日の“秋の発見”を書き残せば、自然の変化を記録する楽しい習慣になります。
4. 公園でできる「落ち葉おままごと」
赤や黄色の落ち葉を食材に見立てて、「落ち葉カレー」「木の実ケーキ」などのおままごとをしてみましょう。
葉っぱを混ぜたり、枝をスプーン代わりにしたりするだけで、創造力がどんどん広がります。
年齢が小さい子どもでも、手でちぎったり、並べたりするだけで十分楽しいもの。
自然の素材には感触の違いがあり、指先を使うことで手の発達にも良い刺激になります。
「これはどんな味かな?」と想像をふくらませながら、親子で笑い合う時間を楽しみましょう。
また、その落ち葉がどんな植物なのか、一緒に調べてみれば、子どもの知的探求心も刺激できるでしょう。

5.一緒に紅葉の写真を撮ろう
日本の美しい紅葉は、世界に誇る大切な財産。
上手に撮影する方法を、仙台でプロカメラマンとして活躍する堀田祐介さんに伺いました。
堀田さんは「落ち葉を手前にしてピントを合わせ、その奥に見える景色を少しぼかすようにして撮るとプロのような出来になります。また、iPhoneであれば、通常のカメラアプリで撮影した後、調整モードから『自然な採度』で写真の明るさを変えれば、きれいに仕上がります」と教えてくれました。
この秋は、お子さんと紅葉をキレイに撮影してあげてみてはいかがでしょうか。

ママも一緒に“季節を感じる時間”を大切に
忙しい毎日の中で、自然の中に身を置く時間は、ママにとってもリフレッシュタイムになることでしょう。子どもと一緒に拾った葉っぱや木の実を家に飾れば、部屋の中にも秋の風景が広がります。
季節を感じる小さな体験を積み重ねることは、子どもの心の豊かさを育てるだけでなく、ママ自身の感性も満たしてくれるはずです。
今週末はぜひ、カメラと袋を持って“秋さがし”に出かけてみませんか?
大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。