子どもと楽しむ秋の散歩。小さな秋を見つけよう
長かった夏が終わり、涼しい秋風が吹く過ごしやすい季節になりました。外に出ても強い紫外線や熱中症の心配はすくないので、天気の良い日は、親子で散歩に出かけませんか。近くの公園でもいいし、ちょっと足を伸ばせば大型公園や自然あふれるスポットが身近にたくさんあります。秋ならではの散歩の楽しみ方を、保育士・幼稚園教諭経験豊富な「Family Sitter仙台」のみさき先生に聞きました。
■葉っぱの色や感触を楽しむ
「秋は自然の変化を感じやすく、自然に触れる機会が増えて、散歩や外遊びにはぴったりの時期だと思います」とみさき先生(以下、コメントはすべてみさき先生)。

みさき先生。幼稚園教諭約5年、保育士約6年経験後、Family Sitter仙台のスタッフとしてママの家事や育児をサポート
「例えば葉っぱひとつでも子どもの興味は尽きません。秋は葉っぱの色が緑から赤、黄色、茶色に変わるので、いろいろな色の葉っぱが混じっています。色の違いを楽しみましょう。

『どんな葉っぱを見つけたの?きれいな色だね。どの葉っぱが好き?』など、子どもに問いかけると話が弾みます。また、木から落ちた落ち葉は乾燥が進んで、手で触るとボロボロと崩れたり、足で踏むとカサカサ音がするので、あえて葉っぱの上を歩いてカサカサという音を感じるのも楽しいですよ」
■落ち葉を拾って楽しむ
「保育園にいたときは、一人1枚ずつビニール袋を持って、散歩しながら好きな落ち葉を集めてお家へのお土産にしました。子どもたちは葉っぱや木の実などを宝物のように夢中になって集めていました。また、葉っぱに限らず、どんぐりや松ぼっくり、木の実など自然物がいろいろあるので、子どもがどんな自然物に興味があって拾うのかもわかって、それも楽しみのひとつかと思います。

また、落ち葉は落ちてから徐々に乾燥が進みますが、乾燥しきらない葉っぱは、ちぎって好きな形にしたり、落ち葉を画用紙に貼って落ち葉アートを製作したり、大きめの葉っぱだったら、目や口の部分に穴を開けてお面をつくって遊ぶことができます」
■散歩しながら自然を学ぶ
「木の実の話をしましたが、子どもたちは木の実にも興味津々です。ご存知の方も多いと思いますが、松ぼっくりの鱗片(りんぺん:うろこ状の葉っぱ)は、開いたり閉じたりしています。これは、周りが乾燥していると開き、湿気があると閉じる自然の仕組みで、外では閉じているけど、家に持って帰ったら開く場合もあって、『さっきは閉じてたけど開いたね。どうしてだろう』と問いかけて、一緒に考えるのも学びになると思います。

また、仙台市内は街路樹など自然豊かですが、街中を散歩することも多いかもしれません。そんなとき、店頭の看板などに秋のおすすめメニューの写真やイラストを見かけて、話が広がります。栗やかぼちゃ、さつまいも、ぶどうや梨などを見かけて、『秋の食べ物だね。美味しそう』といった会話ができて、そこから秋の食べ物への興味が出て、食育につながっていくことが期待できます。

また、秋の空を見上げて、雲の形を観察してみると、飛行機雲やうろこ雲、はけで描いたような巻雲(すじ雲)、ひつじ雲など、日によって様子が変わります。『なんの形に見える?ワタアメかな?ソフトクリームみたいに見えるね』などと会話をすると、子どもの想像力がふくらみますよ」
秋の散歩の楽しみ方をいくつか教えていただきましたが、歩きながら周りを良く見て、触れたり考えたりおしゃべりして、子どもの興味を広げていくといいですね。
取材協力:Family Sitter 仙台
宅地建物取引主任者、旅行業務取扱主任者、おうちパンマスター、ダイエット検定2級、食生活アドバイザー3級、整理収納アドバイザー2級、エステティシャン初級、ストレッチヨガ講師、小原流華道3級家元教授免許等の資格を「まちのび」で生かせたらうれしいです。