忙しい12月に! 簡単ほったらかし料理で家族時間を増やそう
12月は、子育て家庭にとって1年で最も忙しい時期。学校や園の行事に加え、大掃除や年賀状、仕事の区切りなど大人も子どももやることが盛りだくさん。そんな時期こそ、毎日のごはん作りをがんばりすぎない工夫が大切です。そこで今回は、火を使わず、ほったらかしで完成する料理を中心に、家族の時間を増やすためのアイデアをご紹介します。
火を使わない料理で「時短×安全」
小さな子がいる家庭では、キッチンに立つ時間が長いと目が離せずに不安になることもありますよね。火を使わない調理なら、電子レンジや炊飯器を活用することで、キッチンから離れて子どもの様子を見守りながら調理できます。また、コンロがふさがらないので、冬休みのランチづくりにも便利。洗い物が少なくなる点も、忙しい季節には嬉しいポイントです。
電子レンジで作れる“具だくさんスープ”
レンジ調理で人気なのが、耐熱容器に材料を入れてチンするだけの簡単スープです。例えば、じゃがいも・玉ねぎ・にんじん・ベーコンを細かく切る。コンソメと水を加えてレンジへ。最後に牛乳や粉チーズを入れてもおいしくできますよ。これだけで体が温まるスープの完成。忙しい朝にもぴったりで、パンにもごはんにも合わせられます。冷蔵庫にある野菜を入れるだけで、栄養バランスも整います。

炊飯器で“ほったらかしごはん”
炊飯器は、実はごはんを炊く以外にも大活躍する調理器具です。人気なのが「炊飯器調理で作るおかず」。例えば、鶏むね肉と玉ねぎ、調味料を入れて炊飯スイッチを押すだけで“しっとり鶏ハム”に。鮭と野菜、バターとしょうゆを入れれば、炊き込み風の鮭ごはんも簡単。

炊飯器は火加減を気にする必要がなく、スイッチを押したら子どもと遊んだり、洗濯物を片づけたりできるのが魅力。“ほったらかし”でおかずが仕上がると、気持ちにも余裕が生まれます。
前の日に“切っておく”だけでラクになる
ほったらかし料理をもっとラクにするのが、「前日に切るだけ仕込み」。例えば、翌日に使う予定の野菜をざく切りにして保存袋へ。肉や魚もタレに漬けておけば、混ぜたり温めたりするだけで完成します。子どもが帰ってきてから忙しくなる時間帯に備えて、先に手を動かしておくことで心にゆとりが生まれます。
子どもと一緒に作って楽しく
冬休みにると、家で過ごす時間も増えます。そんな時は、子どもが一緒に作れるメニューを取り入れてみましょう。
例えば、「トルティーヤを使って好きな具材をくるくる巻く」「のりに具材を並べてくるくる巻いて手巻き寿司」であれば、小さな子でも参加できる工程がたくさんあります。「自分で作った」という達成感は、食欲アップにもつながり、偏食気味の子にも効果的です。

料理時間を減らすことは、家族時間を増やすこと
12月はどうしても慌ただしく、気がつくと毎日があっという間に過ぎてしまいます。火を使わない料理やほったらかし調理を活用することで、料理にかける時間をぐっと減らすことができ、その分、子どもと一緒に遊んだり、話したり、抱きしめたりする時間が生まれます。
「ごはん作らなきゃ…」という焦りを少なくし、家族で過ごすひとときを大切にできる工夫として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。