保育施設のABC 認可・無認可保育所の違いは?

初めての子育ては分からないことばかり……。知っているようで正しく知らないこと、今さら人に聞けないことは多いかもしれません。

今回は「保育施設のABC」として、保育所とはどんな施設なのか、保育所と保育園、認可保育所と認可外保育所の違いなどを紹介します。

保育所ってどんな施設?

「保育所」とは、どんな施設でしょうか。児童福祉法には「保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下(もと)から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が二十人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)とする」と定められていますが、法律なのでちょっと難しく感じますね。

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 保育所は、さまざまな事情により、日中家庭で子どもの保育が十分にできない場合、親(保護者)の申し込みにより、保護者に代わって子ども(0歳~5歳の乳児及び幼児)の保育を行う児童福祉施設のことです。

 児童福祉法では「保育所」を正式名としていますが、「保育所」と「保育園」は同じです。(このコラムでは、基本的に「保育所」と表記します。)

認可保育所と無認可保育所の違いは?

国は、子どもの健全な成長を支え、適切に保育所が運営されるように、保育所の設置や運営について、職員の配置や施設の設備などの基準を定めています。それが、厚生労働省の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」です。

「認可保育所」と「認可外保育所」の違いは、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を満たしているかどうかです。

【認可保育所】

厚生労働省が定めた基準を満たしている保育所で、都道府県知事や市区町村長からの認可を受けて運営されます。運営方針や保育計画は、自治体が設定したものに沿って設定されます。 「認可保育所」には、自治体が運営する「公立保育所」と、社会福祉法人・学校法人・民間企業などが運営する「私立保育所」があります。

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【認可外保育所】

厚生労働省が定めた基準を満たしていないのが「認可外保育所」で、「無認可保育所」と呼ばれることもあります。

運営方針や保育計画は、運営する母体によって自由に決定され、内容もさまざまです。ただし、認可外保育施設は市町村への届け出が義務づけられ、「認可外保育施設指導監督基準」に基づいて運営する必要があります。

仙台市の認可外保育園一覧(リンク先: https://www.city.sendai.jp/kodomo-shido/kurashi/kenkotofukushi/kosodate/hoikujo/ninkagai/hoikushisetsu/ichiran.html)です。

明日もひきつづき、「保育施設のABC」をご紹介します。

・参考資料

内閣府ホームページ(子ども・子育て関連)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/index.html

 子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/event/publicity/pdf/naruhodo_book_2804/a4_print.pdf

 仙台市公式ホームページ
https://www.city.sendai.jp/


ライター/青葉 桜