子どもに鉛筆を持たせるのはいつがいい?<後編>

子どもに鉛筆を持たせるタイミング…悩ましいですよね。鉛筆は適切な持ち方ができないと、お子さんも書いていて疲れてしまいます。いったい、どのタイミングで鉛筆を持たせるのがいいのでしょうか?
後編では、「鉛筆を正しく使うことのメリット」を紹介します。

鉛筆を正しく使うことのメリットとは?
文部科学省が1998年に、小学生から大人を対象に行なった調査によると、鉛筆を正しく持てている子どもの割合は、どの学年においても1割未満だったそうです。「じゃあ、別に正しく持てなくてもいいじゃない」と思われるかもしれませんが、正しく使うことにはちゃんとメリットがあるのです。
まず、 鉛筆を正しく持つことができると、文字を書く際に疲れません。指への負担が少なく、鉛筆の先にうまく力を使えることができるので、筆圧が適切になります。長時間書いていても疲れないので、集中力も続くようになり、結果的に学習能力の向上が期待できるのです。
東大生の8割が鉛筆を正しく持つことができるといわれているデータもあるようですので、お子さんにはぜひ、正しい使い方をマスターさせたいものですね。
お子さんを勉強嫌いにせず、学習能力を向上させるためにも、適切な時期に、正しい持ち方で鉛筆を持たせてあげてくださいね。
ライター/岡沼美樹恵

大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。