食育ってどんなこと?―前編―

「食育」という言葉も一般的になってはきましたが、親としてはどのようなことをすればいいのでしょうか。食育とは何か。そして、家庭ではどのようなことに取り組めるのでしょうか?クリスマスやお正月など、家族で食事を取ることが多くなるこの季節。改めて、子どもたちの「食」について考えてみませんか?

「楽しく食べること」がなによりの食育

「食育」について、農林水産省では、「食育とは生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです」と定義しています。
人間にとって、食べることは生きることに欠かすことができません。子どもへの食育は、バランスのよい食事による健康、学力、体力の保持を目標としています。また、健康的な食習慣は、子どものころからの食事も大きく影響しています。

家庭で始められる食育の第一歩は、なにより「楽しく食べること」。会話も楽しみながら、食べ物に感謝しておいしく食べる。食事を楽しいものと思ってもらうのが、一番の食育です。
まずは、「いただきます」を一緒に言うことから始めましょう。

次にチェックしたいのは、「コショク」です。コショクには、自分の食べたいものしか食べない「固食」、ひとりで食事をする「孤食」、家族みんなが違うものを食べる「個食」があります。もし、家庭の食卓に「コショク」があれば、まずはそれを改善するよう心掛けてみましょう。

後編では、家庭で取り組める事柄について考えます。

ライター/岡沼美樹恵