食育ってどんなこと?―後編―

「食育」という言葉も一般的になってはきましたが、親としてはどのようなことをすればいいのでしょうか。食育とは何か。そして、家庭ではどのようなことに取り組めるのでしょうか?クリスマスやお正月など、家族で食事を取ることが多くなるこの季節。改めて、子どもたちの「食」について考えるコラムの後編です。 

難しく考える必要ナシ!楽しく親子で食育しよう

お子さんと一緒に買い物に出かけたり、一緒に料理に取り組んでみたりするのも食育のひとつ。自分が食事のプロセスにかかわっているというだけで、食事にぐっと関心を持つようになるでしょう。
また、夏場であればプランターなどで野菜を育てたり、冬場であれば豆苗のスポンジをイチゴパックなどで水耕栽培したりして、収穫の体験をさせるのもひとつの手。釣りに出かけて魚をとってみたり、果物狩りなどを体験したりするのもいいでしょう。

日々食事を作るうえで「ハードルが高い」と思いがちな栄養バランスについても、難しく考えないようにしましょう。「ご飯などの炭水化物、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質、野菜をできるだけ入れるようにする」「たんぱく質と野菜の割合は1:1から」。これを意識するだけで、栄養バランスは大きく改善します。

食育を施すことで、子どもたちは健康的な体と心のほか、食べることへの感謝の心、食事のマナーなどさまざまなことを得ることができます。

難しいことは考えずに、まずは一緒に楽しくできることから。心も体も健康で元気いっぱいに過ごせるような食生活を習慣づけましょう。

ライター/岡沼美樹恵