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公開:2026.6.22

子どもを水の事故から守るために知っておきたいこと

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岡沼 美樹恵

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梅雨の季節がやってくると、幼稚園や保育園、小学校ではプール開きの準備が始まります。子どもたちにとって水遊びは夏の大きな楽しみのひとつですが、一方で水辺には思わぬ危険も潜んでいます。今回は、教員として長年子どもたちの水泳指導を行ってきた、新田次男さんにお話を伺いました。

水の事故は身近な場所でも起こる

「うちの子は泳げるから大丈夫」「浅い場所だから安心」と思っていても、事故はほんの一瞬で起こることがあります。楽しい夏の思い出をつくるためにも、水遊びのシーズンが始まる前に安全対策について確認してください。
水難事故というと海や川をイメージしがちですが、実は家庭用プールや浴槽、用水路など身近な場所でも発生しています。
特に乳幼児は体が小さく、わずか数センチの深さの水でも溺れる危険があります。また、子どもは好奇心旺盛なため、大人が目を離したすきに水辺へ近づいてしまうこともあります。
溺れるというと大声で助けを求めたり、水しぶきを上げたりするイメージがありますが、実際には静かに沈んでしまうケースも少なくありません。そのため、「近くに大人がいたから大丈夫」というわけではないのです。

家庭用プールでも目を離さない

近年は自宅の庭やベランダで遊べる家庭用プールが人気です。しかし、家庭用プールでも事故のリスクはあります。
子どもが水遊びをしている間は、必ず大人が付き添いましょう。スマートフォンを見たり、洗濯物を取り込んだりするために短時間その場を離れることも避けたいものです。
また、遊び終わった後は速やかに水を抜くことも大切です。少量の水が残っているだけでも、小さな子どもが転倒して事故につながる可能性があります。
浮き輪やアームリングなどの補助具を使用していても、それだけで安全が確保されるわけではありません。補助具はあくまで補助であり、大人の見守りに代わるものではないことを覚えておきましょう。

川や海には特有の危険がある

夏になると家族で川や海へ出かける機会も増えます。
自然の水辺はプールとは異なり、水流や波、急な深みなど予測できない危険があります。見た目には穏やかに見える川でも、水中では流れが速いことがありますし、海では離岸流と呼ばれる沖へ向かう流れが発生することもあります。
子どもから目を離さないことはもちろんですが、ライフジャケットを着用することも重要です。特に川遊びでは、泳げる子どもであってもライフジャケットの着用を習慣づけましょう。
また、天候の変化にも注意が必要です。上流で雨が降ると急激に増水することがあります。空模様が怪しいと感じたら、早めに遊びを切り上げる判断も大切です。

プール授業に向けて準備しておきたいこと

幼稚園や学校でのプール活動が始まる前に、家庭でも準備をしておくと安心です。
まず確認したいのが体調管理です。睡眠不足や風邪気味の状態では、プール中に体調を崩す原因になります。朝の健康観察をしっかり行い、少しでも不調がある場合は無理をさせないようにしましょう。
水が苦手な子どもの場合、お風呂で顔に水をつけたり、シャワーを頭から浴びたりする練習を少しずつ取り入れるのもおすすめです。無理に泳がせようとするのではなく、「水に慣れること」を目標にするとよいでしょう。

水着やラッシュガードのサイズ確認も忘れずに。プール開き直前に慌てないよう、早めにチェックしておきましょう。

子ども自身に教えておきたい安全ルール

安全対策は大人だけでなく、子ども自身がルールを理解することも大切です。

・大人のいない場所で水遊びをしない
・友達を水中に押さない
・走らない
・体調が悪いときは無理をしない

といった基本的なルールを繰り返し伝えましょう。
小さな子どもにも、「水は楽しいけれど危険なこともある」ということを年齢に応じた言葉で説明しておくことが大切です。

安全対策をして楽しい夏の思い出を

子どもたちにとって水遊びは、体を動かしながら成長できる貴重な体験。水への親しみや達成感を得るきっかけにもなります。だからこそ、親や先生をはじめとする大人がしっかりと安全対策を行い、安心して楽しめる環境を整えてあげたいものです。

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岡沼 美樹恵

大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。

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