「医食同源」の言葉通り、食べるものが健康に与える影響はとても大きなもの。
「子どもにも、体にいいものを食べさせたい!」と考えるママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで、漢方理論から導く、この時期、子どもたちに食べさせたい「子ども薬膳」をご紹介。漢方臨床指導士漢方カウンセラーとしてさまざまな人たちの体の不調に耳を傾け、改善へと導いている大町桜花枝さんに、季節ごとにお話を伺います。今週は、夏に積極的に摂りたい食材を活用した、簡単レシピについて伺います。
夏野菜を積極的に摂ろう!
夏に積極的に摂りたい夏野菜です。トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜は身体にこもった熱を逃してくれる作用があり、水巡りをサポートしてくれます。また、これからどんどん気温が上がっていくと汗をかきますよね。そこで、汗をかき過ぎた時にはスイカやグレープフルーツ、梅などの果物を使って、発汗で失われた潤いを補いましょう。
また、夏の暑さの中でも、身体を冷やしすぎるのはNGです。そうめんなど冷たいそばを食べるときには、シソや生姜などを薬味として上手に取り入れて、身体を冷やし過ぎないようにするとよいでしょう。また、シソや生姜には解毒作用もあるので、これからの季節に心配な食中毒予防にも効果的です。
それでは、この夏におすすめの夏野菜を使った簡単メニューをご紹介します。
ナスのミートソーススパゲティ
いつものミートソースに、焼きナスをトッピングしただけの簡単レシピです。
材料は、ひき肉、玉ねぎ、トマト缶、ナスとスパゲティ。
お好みで、ニンニクを加えてもおいしく出来上がります。
玉ねぎ中サイズ1個をみじん切りにして、オリーブオイルで炒めます。ひき肉を入れて炒め、玉ねぎが透明になってきたら、トマト缶を開け、塩コショウ、顆粒コンソメで味を調えます。ナスは、別のフライパンで多めのオリーブオイルで素揚げにするとおいしいのですが、油が気になるという方は、素焼きでもOKです。ゆでたスパゲティにミートソースをかけて、ナスをトッピングしたら完成です。
トマトとキュウリのヨーグルトサラダ
まずは、ヨーグルトソースをつくります。これもとても簡単で、ヨーグルトにおろしニンニクと塩を入れるだけ。これだけで、何にでも合う万能ヨーグルトソースが出来上がります。
キュウリとミニトマトをダイス状に切ってツナを加え、ヨーグルトソースと和えれば、このサラダの出来上がり。子どもでもパクパク食べられます。
ベーコンとキュウリのサンドイッチ
材料はパンとキュウリとベーコンのみ。
焼いたベーコンをパンにはさんで、スライスしたキュウリを乗せます。ベーコンの油がパンに染みてとてもおいしいので、おすすめです。
そして、水分補給におすすめなのが、キュウリ水。
水の中にスライスしたキュウリを入れるだけなのですが、ほんのりメロンのような味がしておいしいのです。麦茶を作る容器で冷蔵庫保存しておくと便利ですよ。ぜひトライしてみてくださいね。
話し手/大町桜花枝(おおまちさかえ)さん
漢方臨床指導士・漢方カウンセラー。自らの不定愁訴をきっかけに漢方を学び始めて実践したところ、体の不調が改善。主に女性の体調不良の相談に乗っている。中学生の男の子のママでもある。
聞き手/ライター 岡沼美樹恵