英語教育は何歳から始めたらいい?

2011年度から小学校5・6年生を対象に英語が「外国語活動(音声を中心に外国語に慣れ親しむ活動)」として導入されていましたが、2020年度から、小学校3年生~6年生の英語が正式な教科として必修化されました。

小学校から始まる英語教育に向けて、準備できることはあるのでしょうか。英語は何歳から始めたらいいのでしょう。仙台市青葉区にある東北外語観光専門学校のスターキー悦子先生にお話を聞きました。

お母さんのお腹にいるときから始める

「英語に親しむことは、お母さんのお腹の中にいるときから始められます」と話す、スターキー悦子先生(コメントはすべてスターキー悦子先生)。

※写真はイメージ

「お母さんが英語を話したり聞いたりすることで、お腹の中にいるお子さんは耳や肌、バイブレーションを通じて英語を体感できます。2歳半までのお子さんはインプットの時期で吸収が早く柔軟性があり、何でもマネしながら吸収していきます。ただし、覚えるのも早いですが、忘れるのも早いので、継続をして繰り返すことが大事です。

お母さんが英語が得意でなくても、発音が苦手でも問題ありません。例えば、NHKの英語のテレビやラジオなどを教材にして、お子さんを膝に抱っこしながら一緒に英語の歌を歌ったり、話したり、お母さんが子どもに愛情をもって一緒に楽しむことが一番です」

お母さん自身が英語が苦手だった、発音が悪いなど自信が持てないかもしれませんが、苦手意識はいったん捨てましょう。

英語は何歳から始める?

では、何歳から英語の勉強を始めたらいいのでしょうか。

「親が教育熱心かどうか、ご家庭それぞれの教育方針があるので、何歳から始めるのがいいとは答えられませんが、吸収が早い時期に英語に触れることは効果的だと思います。

年齢に合った教材や勉強方法がありますが、よく使われるのが音源付きの絵本でサイトワーズ(Sight words よく目にする単語を絵を通して学ぶこと)で学んだり、フォニックス(アルファベットの音、正しい発音を身に着ける教材)を使用することです。初めは、サイトワーズを使って目で見て表情豊かに会話しながら単語を覚えて、5歳ごろからはABCが学べるフォニックスを試してみてはいかがでしょう。

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ただし、お子さんが楽しんでいることが大事です。できたこと、やったことを誉めて、お子さん自身でできたことを喜び、頑張りを促してあげたいですね。英語教育が本格的に始まる小学校3年生までに英語が嫌いにならないように、たくさん目や耳、身体で自然と英語に触れさせてあげるといいですね」


◇記事のまとめ◇

●英語は学ぶのではなく、楽しく身体に入れる
●お母さんも一緒に遊びながら英語を学ぶ
●親は子どもが頑張ったことを誉める


取材協力

東北外語観光専門学校
URL:https://www.tohokugaigo.ac.jp/

学校支援グループ スターキー悦子先生

スターキー悦子先生

大学留学で幼児教育を専攻し、アメリカで保育士の資格を持ち、英語教育に長年関わる。外国人の夫、2人のお子さんと4人暮らし。

ライター 青葉桜