2学期からの再出発!親がサポートできることは?

2学期制を取り入れる市町村が7割を超える宮城県では、9月末や10月上旬に通知表をもらってきて、10月に新学期が始まったというご家庭が多いと思います。

さて、みなさんはお子さんの通知表を見て、どんな感想を持ちましたか?

「好調だから、このまま維持しよう」と思った方は心配ありませんが、学習面、もしくは生活面を「何とかしないと!」と焦った方は、今が立て直しのチャンスです。

今回は2学期からより充実して過ごす方法や、生活や学習習慣の見直し方を一緒に考えていきましょう。

「行動の記録」。褒めてから改善点を探る

各教科の「学習の評価」も大切ですが、生活面などを評価される「行動の記録」も見逃せません。

文部科学省の通知によると「行動の記録」とは「各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間、その他学校生活全体にわたって認められる児童生徒の行動について、項目ごとにその趣旨に照らして十分満足できる状況にあると判断される場合には、○印を記入する」とあるようです。評価方法も、〇のみ、3段階など、様々です。

学校によっては「特に優れている部分だけ〇がつく」ことも。逆に考えると〇が付かなければ劣っているわけではなさそうです。〇があるもの、高評価のものにまずはフォーカスして、褒めてあげるとよいと思います。そのうえで、改善すべきポイントを考えていきましょう。

生活面を見直してみよう

まずは生活習慣の乱れはないか、よく見直し、次のことを親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

起床・就寝時間の確認

つい夜更かしをして寝坊する日が多い…という子は、しっかり「寝る時間」「起きる時間」を決めてみましょう。

闇雲に「早起きする」と張り切って決めても、睡眠時間が足りなければ長続きしません。起床時間から逆算し、就寝時間する時間を決めて、習い事、家庭学習、入浴や夕食の時間を組み込むため、早寝には親のサポートは不可欠です。

整理整頓を一緒に行う

家で身の回り片付けが出来ない子は、学校でもロッカーや机の中が整理できなくなってしまいます。「片付けをしなさい」といっても何から手を付けて良いかわからないことも多いため、まずは「物の定位置」を一緒に決めてみましょう。「ランドセル置き場」「プリント整理BOX」「宝物入れ」など必要な収納スペースを用意して「使ったら戻す」ことを意識させてみてはいかがでしょうか。

勉強する時間を固定する

自分で率先して勉強を全てやれる子は、実はわずかではないかなと思います。「勉強をしなさい」と声掛けをするのではなく、勉強時間を毎日固定し、やることをリスト化するなど、最初は親が根気強くサポートしてあげると徐々に学習習慣が身に付くと思います。

おすすめは朝の登校前ですが、朝が苦手な子は、夕食前や帰宅後すぐ!などモチベーションがあがりやすい時間に設定してみましょう。

自分時間のルールを決める

ゲームや友達と遊ぶ時間、スマホの時間など。「自分の好きなことを楽しむ時間」のルールを親子で話し合って決めてみましょう。

ゲームやスマホは〇分、夜〇時からはやらない、など口約束ではなく「契約書」のように書面で残すのもおすすめ。大切なのは親が勝手に決めず、子供とよく話し合って決めることだと思います。

2学期の目標を決める

「計算テストで100点をとる」「漢字練習を毎日やる」「習い事で〇級に合格する」など、何でも良いので2学期に達成したいことを決めてみませんか。そのために、毎日何をするべきか、授業や家庭学習で何を頑張ったら良いのか、明確になるはずです。小さな目標でも、しっかりと紙に書いて、リビングなどの常に見える場所に貼ってみましょう。

学習面の立て直しポイント

さて、通知表で「学習面の評価が低くて…」という場合、何から手をつけたらよいか悩むと思います。真っ先に思い浮かぶのは「塾に通わせる」だと思いますが、その前に基本的な学習習慣など身近なことを振り返ってみてはいかがでしょうか。

宿題をしっかりやっている?

一番の基本は宿題だと思います。宿題などの提出物を丁寧に行うことが大切。ママもパパも忙しいと思いますが「今日の宿題は?」と一言声をかけて、少しでも目を通してあげることをおすすめします。

漢字練習はやっている?

漢字ノートが宿題の学校も多いと思います。時間がかかるし、手が疲れるし、嫌いな子も多いと思いますが、小学生のうちはできれば毎日、頑張って続けてみてください。ぜひ「トメ・ハネ・はらい」が正しく書けているか見てあげましょう。

基本の計算は素早くできる?

算数が苦手…というお子さんの中には四則計算の基礎部分でつまずきがある場合があります。1年生の頃に「計算カード」を取り入れている学校も多いと思いますが、我が家でも「やってよかったもの」のひとつ。大人からみれば「簡単過ぎる」と感じるかもしれませんが、あなどれません。何度も何度も行なうことをおすすめします。

計算ミスがなくなったら、算数が楽しくなったという子も多いようです。

秋は「リスタート」できる時期!

夏休みのダラダラした生活習慣が秋まで抜けなくて悪循環…という方も、2学期がはじまったばかりの10月、11月はリスタートができる絶好のチャンスです。過度なプレッシャーをかけないことや、すぐに変化を求めないことを大切にして、子供が自信を持って学校生活を送れるように、出来る部分から見直し、サポートしてあげてみてはいかがでしょうか。

ライター/泉水四つ葉