提供:仙台市天文台
冬の夜空を見上げよう
明るい星が多くみられる冬の時期は、星空観察にはぴったりの季節。
「オリオン座」や「冬の大三角形」など、きっと一度は聞いたことがあるメジャーな星座もこの季節に見られるもの。そこで今回は、2025年2月1日に開台70周年を迎えた仙台市天文台へ。学芸員である郷古由規さんに「冬の星空の見どころ」をうかがいました。
提供:仙台市天文台
仙台市天文台のウェブサイトでも公開している星図を手にした郷古さんは、「自分が向いている方向、たとえば南を見ているとしたら、星図の『南』と書いてあるほうを下にして、そのまま腕を伸ばし上空にかざすと実際の空と星図の星の位置がぴったり合うんです。オリオン座などは星図を見なくてもすぐに分かるかもしれませんが、星図の使い方がわかると、一層星を眺めるのが楽しくなるかもしれませんね」と話します。
冬の大三角形を探してみよう
この時期、きれいに見えるのが冬の大三角形。
郷古さんは「オリオン座はよく知られている星座で、リボンのような形をしています。そのオリオン座の中に、少し赤っぽいペテルギウスという星があるのですが、その下にとても明るいシリウスという星が見えます。このシリウスは、恒星の中で、最も明るい星。まずはオリオン座のベテルギウスを見つけて、次にシリウスを見つけたら、続けてこいぬ座のプロキオンとを結んでできる三角の形が「冬の大三角」です。で、ぜひ星図を使って見つけていただけたら」と話してくれました。
さらに郷古さんは「冬の星座は明るい星が多く華やかなのが特長。また、過ぎてはしまったのですが、1月12日には火星と地球が最も近づくタイミングがありました。地球も火星も太陽の周りをまわっている惑星で、およそ2年2カ月周期でその距離が近づきます。3月までの時期、夜空を眺めたときに赤く輝く星が見えたら、それは火星かもしれません。ぜひ探してみてください」と話してくれました。
参考サイト:「火星をみよう」(仙台市天文台)
子どもが星に関心を持ったら…
そして、お子さんが星に関心を持ったとき、親として子どもにしてあげるべきことについて伺うと「宇宙とか星って、手で触れるものではないんですよね。だからこそ、たとえば図鑑とか、わかりやすくイラストで描いてあるようなものがすごくいいなと思います。そこからさらに『なぜこうなっているんだろう』とか、『ちょっと不思議だな』とかその先に進むようなきっかけになってもらえたらいいな、と思います。あとは、仙台市天文台では、土曜の夜には口径1.3mのひとみ望遠鏡を使った天体観望会を開催していたり、市内の公園などに出向いて移動観望会を行ったりしていますのでそうしたイベントにもぜひご参加いただければ。また、参加型で楽しめるプラネタリウム『こどもの時間 プラネくんとあそぼう!』(土日祝日、春休み中は平日も開催。11:30~※)などを見ていただくのも楽しいかな、と思います」とのこと。
※2/1、2、3/1を除く
夜空を見上げて「きれいだね」とお子さんと話す機会があるママやパパ。ぜひその興味関心を伸ばしてあげてみてはいかがでしょうか?仙台市天文台では、お子さんの興味が延びるいろいろな仕掛けがありますよ!
仙台市天文台
〒989-3123 仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
TEL 022-391-1300
開館時間 【平日・日曜日・祝日】9:00-17:00
【土曜日】9:00-21:30 ※展示室は17:00まで
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
休館日 水曜日・第3火曜日
展示室
一般 ¥610
高校生 ¥350
小・中学生 ¥250
プラネタリウム
一般 ¥610
高校生 ¥350
小・中学生 ¥250
セット券【展示室+プラネタリウム(1回分)】
一般 ¥1000
高校生 ¥610
小・中学生 ¥400
天体観望会
一般・高校生 ¥200
小・中学生 ¥100
年間パスポート
一般 ¥3000
高校生 ¥1800
小・中学生 ¥1200
※小学校未就学児は無料です(無料のチケットをお受取りください)。
※観覧料のお支払いは現金のみです。
※個人のお客様のご予約はできません。