6月に気をつけたい!子どもの健康トラブルと予防法

季節の変わり目である6月は、子どもの体調に変化が出やすい時期です。気温や湿度が上がり、体力が奪われやすくなるこの時期は、ちょっとした油断が体調不良につながることも。特に未就学児や乳幼児は体のバランスを崩しやすいため、大人がしっかりと見守ることが大切です。

今回は、6月に注意したい代表的な健康トラブルと、その予防・対策法についてご紹介します。

気温差による体調不良

6月は日によって気温差が激しく、朝晩は肌寒くても日中は夏日になることも。こうした気温差が子どもの自律神経に負担をかけ、だるさや食欲不振、風邪のような症状につながることがあります。

対策ポイント

  • 朝の服装は「重ね着」が基本。気温に応じて脱ぎ着しやすい服を選びましょう。
  • 帰宅後や寝る前に汗をかいたままにしないこと。体が冷える原因になります。
  • 食事でしっかりエネルギーと栄養をとり、生活リズムを整えることが自律神経の安定につながります。

湿気による皮膚トラブル(あせも・湿疹)

湿度が高まる梅雨時期は、汗が蒸発しにくく、皮膚がムレやすくなります。その結果、あせもや汗疹(かんしん)、おむつかぶれなどの皮膚トラブルが起こりがちです。とくに首のしわや背中、ひじ・ひざの内側など、汗がたまりやすい場所は要注意。

対策ポイント

  • 汗をかいたら、できるだけ早くやさしく拭き取りましょう。おしぼりよりも濡れタオルやガーゼがおすすめ。
  • 肌着は吸湿性・通気性のよい素材(綿など)を選びましょう。
  • お風呂ではしっかり泡立てた石けんで、やさしく洗うこと。ゴシゴシこすらず、清潔を保つことが大切です。
  • 症状がひどい場合は、早めに皮膚科や小児科を受診しましょう。

食中毒・お腹の不調

気温と湿度が高まるこの時期は、食中毒のリスクも上がります。調理・保存の環境が整っていないと、食べ物に雑菌が繁殖しやすくなります。また、水分の摂りすぎや冷たい飲食物の摂取で、お腹を壊す子も増えてきます。

対策ポイント

  • 調理前・食事前には手洗いを徹底。お子さんにも習慣づけましょう。
  • 作り置きの食材は冷蔵庫で保存し、なるべく早めに食べきること。
  • 冷たいジュースやアイスの与えすぎに注意。お腹が冷えると下痢の原因になります。
  • お腹の調子が悪いときは、無理に食べさせず、白湯やおかゆなど消化のよいものを。

カビ・ダニによるアレルギー症状

梅雨時期の室内は、カビやダニが繁殖しやすくなります。これらはぜんそくやアトピー性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー症状の原因にも。特に布団やソファ、ぬいぐるみなどに潜みやすいため、注意が必要です。

対策ポイント

  • 室内は定期的に換気し、除湿器やエアコンの除湿機能を活用しましょう。
  • 布団はこまめに干すか、乾燥機を使ってしっかり乾かすこと。
  • 子どもがよく使うぬいぐるみやクッションなども、洗えるものは定期的に洗濯を。
  • 湿気がこもりやすい押し入れや浴室などのカビ対策も忘れずに。

虫刺されによるかゆみ・腫れ

梅雨入り後、気温と湿度の上昇とともに、蚊やダニなど虫の活動が活発になります。子どもは肌がやわらかく、刺されやすいうえに強くかきむしってしまうことも多いため、腫れやとびひの原因になることも。

対策ポイント

  • 外出時には虫除けスプレーやパッチを活用。肌に優しいタイプを選びましょう。
  • 公園などの草むらでは長袖・長ズボンを着用するのが安心です。
  • 刺されたあとは、かゆみ止めを塗り、なるべくかかないように注意。冷やすのも効果的です。

6月は、気候や生活環境の変化が大きいぶん、子どもの体調も揺らぎやすい時期です。でも、日々のちょっとした工夫や気配りで、多くのトラブルは予防することができます。

「よく寝て、よく食べて、よく遊ぶ」基本の生活リズムを守りながら、梅雨の時期も健やかに乗り越えていきたいですね。

うちの子病気かな…そんなときのお役立ちリスト

もしも子どもの様子がおかしいな…と思ったら、下記に連絡してみてもいいでしょう。

仙台市夜間休日こども急病診療所(小児急病診療所)

  • 電話番号:022‑247‑7035
  • 住所:太白区あすと長町1‑1‑1(仙台市立病院併設)
  • 受付時間
    • 平日 19:15〜翌7:00
    • 土曜 14:45〜翌7:00
    • 日祝 9:45〜12:00 / 13:15〜17:00 / 18:00〜翌7:00
  • 対応内容:急病の子どもの診療。内科系疾患に対応。電話で相談したうえで来院できます mypha.or.jp+5nobisuku-sendai.jp+5sendai-emsf.jp+5

のびすく・子育て支援センター

市内の各地域(青葉区、宮城野区、若林区、太白区、泉区)にある窓口です:

その他相談窓口

  • 仙台市 こども家庭総合相談窓口
    • 各区保健福祉センターに設置(8:30〜17:00、平日)
    • 子どもの健康や育児に関する包括的相談に応じます city.sendai.jp
  • 仙台市児童相談所(青葉区)
    • 電話番号:189(24時間)、718‑2580または219‑5220(平日)
    • 発育・行動・養育上の悩みなどについて相談を受け付けています city.sendai.jp+1mypha.or.jp+1

まとめ比較表

窓口時間帯対応内容
#8000 (子ども電話相談)19:00〜翌8:00症状相談、受診目安(15歳以下)
こども急病診療所夜間〜休日(診療)内科対応、小児の夜間急病診療
#7119 (おとなもOK)24時間・年中無休救急判断、緊急対応
のびすく等子育て支援センター平日の日中子育て全般の相談、必要時案内
保健福祉センター・児童相談所等平日8:30〜17:00(大半)健康・育児・発達・行動相談など

注意事項

  • 相談窓口は「診断」ではなく、「アドバイス」を目的としています。
  • 症状が重い、または不安が大きい場合は直接医療機関へ。
  • 平日日中の相談は窓口によって受付時間が異なるので事前確認を。