秋バテ対策に!親子で「睡眠の質」を高めよう

仙台市の多くの幼稚園や学校は夏休みが終わり、生活が通常運転に戻っているこの時期。「学校がはじまったせいか、子供がいつも疲れている」と感じることはありませんか?

倦怠感だけでなく、例えば中学受験を控えている子は、ケアレスミスが増えたり、模試の成績が落ちたり、競技スポーツをやっている子は、タイムが落ちたり、調子が悪かったり…。「なんとなく疲れている」では済ませられない心配事もよく耳にします。

そんな様々な不調は、夏場に「睡眠の質」が落ちたことが要因のひとつかもしれません。

今回は秋こそ見直すべき「睡眠の質」について、改めて考えてみましょう。

秋は「睡眠改善」の大チャンス

秋口は夏の疲れが蓄積して様々な不調を引き起こす「秋バテ」も出やすい時期。しかし秋は睡眠習慣を見直し、悪循環をリセットする絶好の季節でもあります。

眠りやすくて快適な「秋の夜長」

「秋の夜長」といわれるように、秋は日照時間が夏に比べて一気に短くなります。暗い所にいると分泌しやすい「メラトニン」と呼ばれる睡眠ホルモンにより眠くなりやすくなります。

夏休み中は睡眠時間がバラバラになり、生活リズムがすっかり崩れ、さらには熱帯夜が多く、暑さでぐっすり眠れなかった方も多いと思います。しかし、寝苦しい夜も日に日に減り、「睡眠の質」を高めやすくなります。

「睡眠の質」を高める6つのポイント

せっかくの「秋の夜長」ですから、「睡眠の質」を高めるポイントをおさえて取り組んでみましょう。

生活習慣を見直す

当然のことですが、夏休みに崩れてしまった早寝早起きのリズムを戻すことが先決です。まずは、平日も土日も、起床と就寝時間を一定にすることが大切です。

子供に就寝時間を促すなら、就寝前のルーティンや20分程度の就寝前フリータイムを取り入れてみましょう。軽いストレッチ、リラックスできるBGM、読み聞かせや読書がおすすめ。後述する「刺激になる物」に注意しましょう。

就寝前の刺激に注意

「就寝前のブルーライト」が睡眠の質を妨げるという話は周知の情報で、テレビやスマホでの動画視聴、インターネット検索は子供達に注意を促している方が多いと思います。しかし親御さんも注意が必要です。「パパやママも視ている!」と指摘されたら説得力がありませんよね。

家族みんなで、電子機器はリビングの定位置に置く!を徹底してみてはいかがでしょうか。

昼間に身体を動かす

日中活動量が少ない日は、子供がぐっすり寝てくれない。という経験はありませんか?

秋は、朝夕以外も運動や外遊びがしやすくなってくるので、公園遊び、散歩、縄跳び、ジョギングなどを積極的に取り入れてみましょう。特に水泳は全身運動になるので、程よい疲労感と達成感が味わえます。興味があれば、スイミングなど運動系の習い事もチェックしてみてくださいね。

ただし就寝の2~3時間前の運動は身体が興奮して寝つきが悪くなるので要注意です。

ハードスケジュールに要注意!

習い事や通塾などで忙しく、疲れが知らず知らずのうちに溜まっている子供も増えています。過度の疲れから興奮状態となり寝つきが悪くなることもあります。

子供の疲労具合を観察して、スケジュールを上手に調整してあげることも必要です。

心のストレス解消を!

幼稚園や小学校での友人トラブル、低年齢からの通塾によるプレッシャーなど日常の不安や悩みなど心の状態が不安定になっている子は寝つきが悪くなります。最悪「怖い夢にうなされる」こともあるかもしれません。

特に夏休み明けで学校がスタートした時期は要注意。寝る前に「親子の会話タイム」を意識してつくってみてはいかがでしょうか。話しを聞いてもらうことで安心してぐっすり眠れる子も多いようです。

「睡眠の秋」。親子で良質な睡眠をめざそう

子供だけでなく、親御さんも一緒に「睡眠の質」を高めることが大切です。早めに夕食を食べ、入浴を早めに済ます、9時半になったら間接照明だけにして部屋を暗くする…など、親子で早寝を心掛けましょう。「朝活」で「読書の秋」「スポーツの秋」を満喫してみるのはいかがでしょうか。

こちらの記事では「睡眠」についてのおすすめ本も紹介しています。
子供の「正しい睡眠」を考えよう

ライター/泉水四つ葉