自転車練習は何歳から?練習のコツは?

近所のお友達が自転車に乗っている姿をみて「そろそろ自転車練習をしてみようかな」と考えるパパ・ママも多いと思います。秋口などの過ごしやすい時期は、自転車練習をはじめるのにもちょうどいい季節。自転車デビューの頃合いを見計らっていたなら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今回は「何歳から自転車に乗れる?」「練習の方法は?」「練習する場所は?」など、自転車デビューに向けた疑問を一緒に考えてみましょう。

自転車練習は何歳から?

「何歳になったら乗れるか」。これは個人差が大きいと思います。例えば、我が家の場合、祖父から3歳の誕生日に自転車をプレゼントしてもらい、補助輪付きの自転車に乗っていました。補助輪なしで乗ったのは3歳の終わり頃。かなり練習をしたと思いますが、一度乗れてしまうと苦労も忘れてしまうものです。一方で私自身のことを思い出すと、中学生まで自転車に乗る機会がなく「高校まで自転車通学をする」という目的のために、なんと高校入学前にこっそり練習をしました。

このように「何歳になったから」という基準はなく、大きくなってからでも乗る必要があれば練習して乗れるようになります。補助輪に関しては、ガラガラと音が大きいので、我が子は早く外したいと思ったようです。4、5歳であれば最初から補助輪なしを選んでも良さそうです。

一番は「子供が自転車に興味を持ち始めた時」が最適な時期だと思います。

安全な練習場所を選ぼう

まずは自転車を練習できる場所を考えましょう。自転車乗車が許可されている公園など、車が侵入してこない公道ではない広くて安全な場所や人が少ない広場などを探してみましょう。

ヘルメットとブレーキ練習は必須!

練習の際、第一に考えることは「安全面」だと思います。2023年4月から年齢を問わず自転車に乗る全ての人を対象に「ヘルメットの着用が努力義務化」となりましたが、特に子供はほんの少しだけの練習でも、ヘルメットは必ず被って練習をしましょう!

また「ブレーキ」のかけ方も大切です。自転車に乗るのがはじめての子は、ブレーキの方法すら知らず、しっかり握れないこともあります。止まる術をまず教えてあげると子供も安心すると思います。

練習はどのように進めたらいい?

スムーズに練習が進むようにするには、焦らずひとつひとつ段階を踏んでいくと良いと思います。

  • 自転車の扱いに慣れる。横に立って押す動作もやってみましょう
  • サドルは低めに、両足がつく高さにはじめは設定すると安心
  • サドルに跨いで、ペダルを使わず足だけで蹴って進んでみる
  • 蹴って進み、最初は片足ずつ、慣れたら両足を浮かせてみる
  • バランスが取れたら、ペダル練習開始
  • パパやママが後ろを持って支えてゆっくり漕いでみる
  • 徐々に親が補助する時間を減らし、手を放していく

自転車練習のコツ

練習を続けているのに、「なかなか上手くいかない」という場合は、下記のようなことを試してみてくださいね。

  • 恐怖心で下を向くのは逆効果。前を見るよう声掛けをする
  • 目の前の木や遊具などに目線を定める。頭がぶれずバランスもとりやすい
  • パパ・ママ、兄弟が乗り方のお手本をみせてあげる
  • ペダル動作がスムーズでない場合は、補助付きや三輪車で再確認
  • 休憩や水分補給の時間を小まめに取る(集中力が切れていると練習が進まない)
  • 「いつか必ず乗れるようになる」と思って、親が絶対に焦らない&焦らせない
  • 怒らない!誉めて、気持ちをのせてあげましょう!

すぐに乗れなくても、努力した分だけ乗れるようになった時の感動は大きいものです。失敗しても大丈夫と励ましてあげましょう。自転車が乗れることは、子供にとって大きな成功体験となると思いますよ!

2歳頃から乗れるペダルなしの自転車もおすすめ

公園などでペダルなしの自転車を自在に乗りこなす幼児さんを見かけたことはありませんか?ランニングバイクやトレーニングバイクなど様々な呼び方があり、ストライダーやバランスバイクといった様々な商品名で販売されています。

対象年齢を2歳~2歳半ごろに設定している商品が多く、ブレーキあり・無しのもの、後にペダルを付けられるものなど、それぞれ特徴もあります。

サドルにまたがり足で蹴って進むので、2歳頃から乗って遊んでいた子は、自転車に乗るのも大変スムーズだと思います。またバランス感覚と共に、脚力や集中力がつく優れものともいわれており、全国大会までつながる幼児さんを対象としたランバイクの大会まであるほど人気です。

乗り慣れてくると結構なスピードが出るので、乗り始めの頃からヘルメットは絶対に被らせましょう。

交通公園やサイクルスポーツセンターも楽しい!

近くにちょうどいい自転車練習場所がない方は、交通公園を利用してみてはいかがでしょうか。安心して練習できるだけでなく、信号機や横断歩道があるので、交通ルールも学ぶことができます。

仙台市には下記2か所があります。

  • 三居沢交通公園(仙台市青葉区荒巻字三居沢1)
  • 南小泉交通公園(仙台市若林区古城3-26-10)
(交通公園のイメージ写真です)

少し乗り方を覚えてきたら、1周4キロの「サイクリングロード」や「おもしろ自転車広場」がある名取市サイクルスポーツセンター(名取市閖上字東須賀2-20)もおすすめです。子供から大人まで利用できる豊富なレンタルバイクもあるので、家族みんなで楽しめます。

何度も練習して、失敗して、苦労が大きければ大きいほど、それは将来忘れることのない素敵な思い出になると思います。自転車に乗り慣れたら親子でお出かけするなど、休日の楽しみも広がりそうですね。ぜひお子さんと一緒に、自転車練習や自転車ライフを楽しんでくださいね。

ライター/泉水四つ葉