魚嫌いの子どもがパクパク食べるお魚レシピ

もっと子どもに魚を食べさせたいと思っているママさんいますよね。今回は「しおがまの小さな料理教室」を主宰する栄養士の伊藤しほさんに、子どもが食べやすいお魚レシピを教えてもらいました。

臭みを消して骨を取ることで食べやすく

「ママが魚の調理が苦手だったり、魚焼き器を使った後の片付けが大変だったりすることもあり、魚離れが進んでいます。魚には、タンパク質、骨や歯を丈夫にするカルシウム、目がよく見えるようになるタウリン、脳細胞をつくるDHA(ドコサヘキサエン酸)、血管の掃除をしてくれるEPA(エイコサペンタエン)といった5つの栄養素が含まれているので、お子さんにはぜひ食べてほしいですね」と伊藤しほさん。

お子さんがお魚嫌いの理由に、生臭さや骨があること、食べるのが面倒なことがあります。

●生臭さを消す塩麹漬け焼き

「魚の生臭さが苦手なお子さんもいると思います。うちの子も、焼きサバが食べられませんでしたが、塩麹に漬けてから食べられるようになりました。サバ2切と塩麹大さじ1をポリ袋に入れて軽くもんで1時間くらい漬けてから焼くと、魚の生臭さがなくなり旨味が増しておいしくなります」(コメントはすべて伊藤さん)

※イメージイラスト

●食べやすさをひと工夫

「子どもは骨や皮がついたままの魚は食べてくれません。ある程度の年齢になるまで、親が骨をきれいに取ってあげるといいですね。また、サンマの苦い部分を取って出すなど、食べやすくなりますし、フライやカレー味など、子どもの好きな味つけにするのもいいですね」

アジフライなら食べられるかな?

魚を意識しないで食べられる3つのお魚レシピ

魚の水煮缶を使ったふりかけ

「魚の下ごしらえや調理などが面倒なときは、サバやイワシの水煮缶などを使うのも便利です。サバやイワシの水煮缶はカレーに入れても違和感がなく、肉が苦手なお子さんも柔らかくて食べやすいです。また水煮缶を使ってふりかけをつくると、魚を意識せず食べられますよ」(伊藤さん)

●「サバ缶のふりかけ」レシピ

(材料)
◎サバ水煮缶 1缶 ◎本みりん 大さじ1  ◎しょうゆ 小さじ1 ◎白ごま お好みで

(作り方)

  1. テフロンのフライパンにサバ缶(汁ごと)と本みりんとしょうゆを入れ、木ベラでサバをほぐしながら中火で5分炒める。
  2. 水分がなくなってきたら弱火にして、白ごまを加えてパラパラになるくらい炒め出来上がり。

●しらす入りスクランブルエッグ

これならお子さんも喜びそう。砂糖を使わなくてもほんのり甘い。しらす入りスクランブルエッグ(写真提供/伊藤しほさん)

(材料)
◎卵 2コ  ○しらす 大さじ2  ○枝豆 適量  ○塩麹 小さじ1  ○本みりん 大さじ1  ◎油 少々

(作り方)

1.ボウルに卵を割り溶きほぐす。○の材料を全部入れて混ぜる。

2.フライパンに油をしき中火にし、1を入れて、底が固まってきたら混ぜながら卵に火をとおす。

●クッキングシートで「鮭の包み焼き」

(料理・写真撮影/筆者)

(材料)
◎生鮭 1切  ◎塩 ひとつまみ  ◎お好みのきのこ(マイタケ、シイタケ、えのきなど) ひとつかみ  ◎玉ねぎ 小1/4個  ◎料理酒 小さじ1  ◎みりん 小さじ1  ◎塩 少々

(作り方)

1.玉ねぎを薄切りにする。

2.鮭に塩を振って少しおき、キッチンペーパーで水分をふき取る。

3.きのこを食べやすい大きさにほぐす(または切る)。

4.クッキングシートを広げて、鮭、玉ねぎ、きのこのせ、料理酒、みりん、塩を振りかけ、クッキングシートをキャンディのように包む。

5.フライパンに水を50ccほど入れて、4をのせ、中火で5分ほど蒸し焼きにする。

簡単にできるメニューを紹介しました。魚はゆっくり、よく噛んで食べましょう。

取材協力

伊藤しほさん

宮城県在住。栄養士、発酵食スペシャリスト、醸しにすとの資格を持つ。小学校4年生、中学1年生、中学3年生の3人のお子さんを育てながら、2014年から宮城県塩竃市の自宅で「しおがまの小さな料理教室」を主宰。基本の発酵調味料と発酵調味料を使った季節の家庭料理から、和洋中、おもてなし料理、洋菓子など、幅広いレシピを教えている。

Instagram
https://www.instagram.com/raramomo7/?hl=ja

ライター/青葉 桜

※この記事は2022年2月21日に掲載した内容を修正・加筆しています。