2007年、東京マラソンが火付け役となりランニングブームがはじまったといわれています。最近はマラソン大会も通常開催に戻り、コロナ禍の運動不足を解消したいと、再び走り始めた方も多いようです。
市民マラソンの大会では、親子の部や小学生の部も多く「出場してみたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?大会出場を目標にして、親子で走りはじめたという声もよく聞きます。
もちろん、大会出場のためではなく、日ごろから親子でランニングすることこそ有意義なものだと思います。今回は、親子でマラソンを楽しむためのアイディアを一緒に考えてみたいと思います。
親子で走るメリットは?
走ることは気軽に始められるスポーツで、親子で行うことによる効果はたくさんあると思います。
- 持久力や忍耐力が養われる
- 大会だけでなく、日々の練習でも達成感が味わえる
- 走力がつくことで自信が育まれる
- 大人にとってはダイエットや健康維持に
- 親子の絆を深め、コミュニケーション機会に!
身体的な面はもちろん、メンタル的な面にも効果があり、子供達に必要な自己肯定感を高めるきっかけに。スポーツ以外の勉強などでも、その効果が発揮されると思います。
走るための準備をしよう!
マラソンは特別なアイテムが不要ですが、子供にもランニング用のシューズは用意してあげると俄然やる気がでると思います。
アシックス、ナイキ、アディダス、ミズノ、ニューバランスといった有名なスポーツメーカーからもキッズ用ランニングシューズがたくさん販売されています。
成長期の子どもはサイズがどんどん変わるので、大きめのものを選びたくなりますが、極端に大きいものは避けた方がよいと思います。逆に窮屈なサイズも足を痛める原因となるので、使用中もサイズアウトしていないか、頻繁に気にかけてあげましょう。
夏場であれば、通気性・速乾性に優れたTシャツと短パン、帽子があればOK。冬場はロングタイツやジャージ、ウインドブレーカーがあると便利です。
意外と見落としがちなのが靴下です。怪我や靴擦れ防止のためにも足のサイズに合ったものを履きましょう。踏ん張りがきく「5本指ソックス」もおすすめです。
練習日や目標など、計画を立てよう
はじめは週1回でも十分!週末の朝か夕方に走るなど、練習日を決めると継続しやすいです。平日は早朝や夕食前など短時間でも走る時間を組み込んでみるのもよいかと思います。小学生なら、一緒に目標を考え、計画を立てることをおすすめします。
夏場の炎天下のランニングは熱中症の危険があるので要注意。早朝や、夕方涼しくなってからの時間帯を選ぶと安心です。暗くなってからのランニングは、防犯面や足元が見えにくいため、街灯が点いている場所を選ぶか、できれば子供と走るのは避けた方がよいと思います。
練習方法や続けるコツ
一定時間のジョギングは、子供にとっては負担が大きいもの。まずはウォーキングからはじめて、徐々に走る時間を増やしていきましょう。1~5分ラン、5分ウォークを2~3セット繰り返し、体を慣らしていくと良いと思います。
また、近所でオリジナルのランニングコースを設定しておくと大変便利です!500m、1㎞、2㎞など、何パターンつくっておけば、練習メニューの幅も広がります。例えば…
- 2㎞コースをゆっくりジョギング
- 1㎞コースをジョグ+スピードをあげて1㎞
- 500m×4周(ウォーミングアップ1周+タイムを計って2周+クールダウン1周)
コース設定をする際は、GPS機能付きの腕時計や、走行距離を算出してくれる無料のランニングアプリなどでも距離を簡単に測れます。
また、走る前には体操、終わってからも体操、ストレッチを入れましょう。短時間の中でもウォーミングアップ→本練習→クールダウンという流れを意識しましょう。疲労や怪我の防止になります。
幼児と楽しむなら遊び要素を入れ、目的地を決める
幼児さんと走る場合は、数分続けるもの難しいと思います。体力的な面と、飽きてしまうという2つの要因が考えられます。
無理強いして走らせず、50m程度のかけっこ、縄跳びやボール投げなどを入れ、楽しみながら続けていきましょう。
リュックにお菓子を入れて近所の公園まで走りおやつタイムにする、近くのコンビニまで走るなど、目的地があると、意外と長い距離を走れるので試してみてください。
仙台市内のランニングコースも走ってみよう
普段の練習では近所のコースを走るといいと思いますが、時には足を伸ばして大きな公園で走ってみるのも気持ちがいいものです。
仙台市内では、1周2.8㎞の起伏あるコースがある台原森林公園(青葉区)や外周約1.5㎞や200mトラックもある七北田公園(泉区)、約1.1㎞のコースがとれる榴岡公園(宮城野区)をはじめ、広瀬川の河川敷など様々なランニングコースがあるので、アンテナを張って探してみましょう。
親子で何かをはじめることはワクワクしますし、親子で一緒に達成感を味わうのは、子育て期のかけがえのない貴重な思い出になると思います。「大会出場」や「〇㎞楽に走れるようにする」など、ぜひお子さんと目標を立てて続けてみてくださいね。
ライター/泉水四つ葉