寒い時期になると、親子共に運動不足になりがちです。
スキーやスケートなど、ウィンタースポーツを楽しめればよいのですが、天候に左右されたり、道具を揃えるもの大変だったり…。なかなか取り組めない方も多いでしょう。
そんな時におすすめしたいのが夏場のイメージが強い「水泳」です。今回のテーマは「冬こそ、スイミング!」。その理由をご紹介します。
冬なのに、泳げるの?
「冬場に泳ぐのは、寒そう」という想像すると思いますが、スイミングスクールや市民プールなどの温水プールは室温が約35度、水温も約30度と保たれており、夏場と変わらない環境が用意されているので、とっても快適に泳ぐことができるのです。
冬に泳ぐ効果は?
季節関係なく、水泳の効果はたくさんありますが、冬場に泳ぐことでより効果が感じられると思います。例えば…
- 免疫機能が高まる(風邪がひきにくくなる)
- 体温調節機能の向上(冷え性も改善)
- 心肺機能の向上(冬の運動不足を解消し、持久力が高まる)
- 脂肪燃焼効果(冬は体重が増える時期。大人もダイエットに)
- 怪我などの心配も少ない(浮力で足腰の負担なく運動ができる)
「喘息が改善した」という話もよく聞きます。湿気が多く、乾燥もしにくい、ホコリも経ちにくい環境だから、喘息に有効といわれています。
冬に習い始める。おすすめの理由は?
子供の習い事として人気がある「スイミング」は、実は冬にはじめるとよい理由があります。
夏までの目標ができる
夏に向けて水嫌いの子はじっくり克服し、泳ぎを覚えたい子は、数カ月かけて習得をめざせます。こっそり練習を重ねて、水泳の授業がはじまった夏に、泳げていたらカッコイイですよね。
短期教室でお試しできる
冬休み期間中に「短期教室」を開催しているスイミングクラブも多数。「習い続けられか心配」という方も、短期教室からお試ししてみると良さそうです。そして、シーズンである夏よりも、比較的空いているクラブもあり、個人的な感想ですが少人数だからコーチの目もより行き届いていると感じられます。
天候に左右されない
スキーなどのウィンタースポーツは、どうしても積雪量やお天気によって予定通りにいかないことも。温水プールで泳ぐなら、極寒の日でも、大雪の日でも、プールに到着してしまえば、天候に左右されず、外よりもはるかに暖かな場所で予定通り楽しめることが魅力です。
プールで風邪をひかないために
暖かくて、程よく湿気もある体にとっては快適な環境ながら「プールに行ったら風邪をひいた」という子も実際少なくありません。
「やっぱり冬に水泳は無理かな」と諦める前に、ぜひ効果絶大な風邪予防対策を試してみてください。
身体を隅々まで拭く
プールから上がった時は、体がポカポカしているのですが、更衣室で一気に冷えてしまうことがあります。温かいシャワーをあびたら頭から足先まで、水滴をしっかり拭き取りましょう。
髪の毛をしっかり乾かず
一番のポイントは髪の毛です。濡れたまま外に出たら、頭から体中が冷えてしまいます。できれば更衣室内のドライヤーで乾かしてきましょう。ドライヤーがない場合は、タオルドライをしっかり拭き、市販の「タオルキャップ」を利用する、ニット帽などを被るなどで、冷えないようすることが大切です。
帰宅の際は防寒を
着替えの下着などが水滴などで濡れないように気を付けましょう。お腹まわりが冷えると、冷えから腹痛をおこす場合もあるので要注意。ネックウォーマーや暖かい靴下、腹巻などを用意して防寒すると安心です。
手洗い・うがいの徹底&無理をしない
プールに入る前後は、手洗いやうがいをしっかり行うことで、感染症予防につながります。また、鼻水や喉の違和感、だるさなど、少しでもいつもと違う体調の変化があったら、無理なくお休みすることが大切です。
冬スイミングは親子自主練も楽しもう
クラブや教室だけにお任せするのではなく、土日や冬休みなどを利用して、市民プールなどで親子自主練を楽しんでみるのもおすすめです。親の運動不足にも効果がありますし、「水を怖がっていたのに、こんなに泳げるようになったんだ」と、驚くほどの子供の大成長を目の前で発見できるかもしれません。
冬場の運動不足に悩んでいた方。この冬の運動や目標のひとつに「水泳」を入れてみてはいかがでしょうか。
ライター/泉水四つ葉