春先は小、中学校で「新体力テスト」が行われます。結果が点数化されるので「もっと足が速くなりたい」「運動が得意になりたい」など、モチベーションがあがる時期でもあります。運動会や持久走大会があれば、目標も出来てやる気もアップしますよね。
しかし、いざ親子で走り始めてみても「続けられず、辞めてしまった」という方も多いはず。
過去に掲載した子供と走ろう!親子マラソンの準備や練習方法は?でも、具体的な練習方法をご紹介しているので、そちらの記事も参考にしながら、継続するコツを一緒に探っていきましょう!
マラソン練習を楽しむには?
「辛い」「苦しい」というイメージが強い長距離走ですが、実は運動量や強度を調整しやすく、誰でも挑戦しやすいスポーツです。お子さんの年齢に合わせて、無理なく楽しんで続けましょう。
幼児期は「遊び要素」を
単に「1キロ走ろう!」といっても幼児さんは飽きてしまい、走ること自体嫌になる可能性もあります。
「鬼ごっこ」「サッカー」「しっぽ取り」など遊びを主体にして走り、たまには1キロ先の「自動販売機でジュース」「コンビニでお菓子1つ」など「目的地まで走ったらご褒美作戦」も良いと思います。
小学生は「自分と競争」を
小学生になると、競争心がより芽生えるので、「タイム」「距離」で成果を「見える化」したりしてみましょう。週1回や月1回など挑戦の日を設けてみては?
- タイム計測(グランドや公園、近所の決まったコースを全力で走る)
- 5分間走(5分間で何m走れるか)
- 長い階段ダッシュ

もし走りたくないと言われたら
親子で「練習を頑張ろう!」と始めたにも関わらず、数日して「走りたくない」と一変する子もいると思います。その際は「続けるって言ったでしょ?」と叱ったりせず「疲れている」「足が痛い」「眠い」など、原因があるはずなので冷静に聞いてあげましょう。大事なのは無理強いをしないことです。
モチベーションアップのために専用のランニングシューズを用意するのも一案です。走りやすくカッコいい靴があれば「もう少し頑張ってみよう」と思えるかもしれません。
走りやすい時間帯は?

気分次第で走るのではなく「走る時間」を固定してみると続けやすいと思います。平日と休日、生活スタイルによっても異なると思うので親子で話し合ってみましょう。
- 朝:朝練は達成感が倍増します。朝食前が走りやすく、水分を十分にとり、空腹の場合は果物など軽食程度で走るのがおすすめです。
- 昼間:時間がとれる休日はゆっくりジョギングで遠出するのも◎。
- 夕方:夕食前で暗くなる前に。特に夏場は涼しくなり直射日光を避けられるので走りやすいです。
- 夜:夜道は足元が見えにくく、さらに夕食後は胃腸に負担もかかるのでおすすめしません。どうしても夜に走る場合は、食事直後を避け、街灯がある公園や歩道を走るようにしましょう。
子供とマラソン練習を続けるコツ
親子でマラソン練習をする際も「目標」を持つことが何より大切です。例えば…
- 〇月のマラソン大会に出場
- 学校の持久走大会で10番以内!
- 近所のオリジナルコースで自己ベストを出す
- 〇キロ、ラクに走れるようになる など…
ざっくりとした「PDCAサイクル」で
目標を達成するために、多くの企業やビジネスで取り入れられているPDCAサイクルを用いて、楽しく継続する方法を子供と一緒に考えてみましょう。親が主体にならないこともポイントです。

PLAN:練習計画
走る曜日と時間を決めてみる。例えば「毎週火木土は6時から朝練をする」など。
小学生以上なら、曜日ごとに、〇キロジョギング、〇分走、〇mタイム計測など、簡単な内容をカレンダーに記入して決めておくのがおすすめ。
DO:実行する
決めたことを1~2週間実践してみる
CHECK:振り返りをする
日曜日など「振り返りをする日」を決めて、計画通り出来たら子供を思い切り誉めてあげましょう!
ただし、天候や体調、気分に左右されて「計画通り進まない」ことが大半です。小さなことでも、できたことに着目することが大切。
ACTION:改善する
計画通り進まなかった場合は、原因を話し合ってみる。
朝に走る場合は「起きられない」ケースが多く、子供の意志の弱さだけでなく、もっと早く寝る必要があったり、そのために夕食を早める必要があったり、様々な要因が絡むので家族の協力も重要。
朝が苦手なら夕方、平日難しい場合は休日だけ走るなど、やり切れる範囲で計画する。
走る効果は、期待以上!

走ることは全ての競技の基盤となり、さらに集中力や忍耐力が身に付くことで、スポーツだけでなく学力向上や、寝つきが良くなることで生活の質も上がるなど、相乗効果が期待できると思います。
幼少期からPDCAサイクルをざっくり行って成功体験をすることは、中高生になって部活動や定期テストなどでも活かされると思います。
何より「一緒に頑張る」ことで親子の絆が深まり、特別な行事や旅行と同じくらいに親子の大切な思い出になると思います。
「マラソン練習は、継続できない」と諦めていた方も、もう一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
ライター/泉水四つ葉