現役看護師が営む「隠れ家レストランひまわり」

仙台市宮城野区の住宅街にある「隠れ家レストランひまわり」は、「おいしさは思いやり」をコンセプトに、2024年9月にオープンしたお店です。さて、どんなお店なのでしょうか、オーナーである現役看護師の池田真奈美さんにお話をうかがいました。

■様々な思いを受け継いだレストラン

病院の小児科外来で病気の予防と改善を目指す「栄養療法（食事療法）」に3年以上従事してきた池田さん。

「食事や栄養で人が元気になる姿を見てきて、栄養療法に来院する方だけでなく、もっと身近なところで栄養の大切さを伝えられたらと思って、やはり飲食業を通して伝えるのが一番いいと思いお店を始めました」と池田さん。勤務先の病院にもその志を伝え、応援してくれているそう。

落ち着いた店内（写真は筆者撮影）

濃い茶色の古材のような木をふんだんに使った店内は温かみがあり、落ち着いた雰囲気。

「ここはもともと仙台出身の夫の母が美容室を営んでいた空間で、震災後に無事残った建物です。味わいがあるデザインなので、良いところはそのまま残しながら改装しました。店名の『ひまわり』も、義母の美容室の名前を残したくて名づけたんです」（コメントはすべて池田さん）

美容室の頃から飾っていたというひまわりの絵

店内には6人で囲めるテーブルや2人席、カウンター12席など全28席で、一人でも気軽に来店できます。

■たんぱく質にこだわった身体にやさしい食事を提供

池田さんも、看護師をしながら、オフにはお店で割烹着を着てお客さまを迎えています。素材や調味料も、価格とのバランスなどを考えながら、できるだけ身体にいい安全なものを仕入れているそう。

吹抜け風の階段があり天井が高く開放的

「健康体をつくるたんぱく質に重きを置いたメニューです。たんぱく質には植物性と動物性がありますが、人間は動物なので、動物性たんぱく質の方が身体への吸収がいいので、肉魚卵などをしっかり摂れる料理を出しています。

卵は餌や飼育環境にこだわった安全な卵、野菜の一部は無農薬で栽培している方から分けていただいた新鮮な野菜、お水は全て浄水器で有害物質を取り除いて活性化させたおいしい水を使っています。

お米は消化吸収や血糖値の上昇がゆるやかで、身体への負担が少ないと言われているササニシキです。ひとめぼれなどモチモチした食感のお米が好きな方は物足りなく感じるかもしれませんが、私は非常におすすめです。また、味付けは、外食は味が濃い目になりがちですが、調味料もできるだけ天然のものを使って味が濃くなり過ぎないよう注意しています」

■子どもの成長、ラクな子育てのために栄養を

ランチは、国産合いびき肉を使ったハンバーグランチとこだわり卵を使ったひまわりオムライスが人気。また、登米市の脂味までおいしいブランド豚を使った大泉ポークソテー、本日の魚料理、本日のパスタ。おかずのみのメニューは、ライスまたはパン、サラダ付き。＋200円でランチドリンク、＋300円からこだわり卵を使った堅めのプリンやティラミスといった日替わりのデザートも用意。特に魚は骨をとったり料理に手間がかかるため、魚料理を好んで注文する女性も多いそう。

ランチメニューのハンバーグ（写真提供は「ひまわり」）

ランチメニューのひまわりオムライス

昼間はイタリアンなどの洋食ですが、夜はカジュアルフレンチ。シェフおまかせコースが3000円から3コース（前日まで要予約）とアラカルト、カルパッチョとかラムのサイコロステーキ、たまにジビエとか、日によって違うおすすめがあります。ドリンクもウイスキーやワイン、シャンパン、カクテルなど豊富に揃い、コースを注文すると＋2000円で2時間飲み放題も追加可能。

昼はお仲間やお友達同士で、夜はご夫婦やご家族連れ、お一人でゆっくり飲みたい方など、子どもからご年配の方までどなたでも歓迎だそう。誰かに子どもを預けて、久々に自分一人の自由な時間をつくってひと休みしに訪れるお母さん、お父さんもいるそう。