暖かくなる春に向けて「子供に何か習わせたい」と考えている親御さんも多いかもしれません。その中でも人気があるのは「スポーツ系」。体力や身体能力が高くなるだけではなく、忍耐力や自制心など非認知能力の向上も期待できます。
今回は人気の「スポーツ系の習い事」について、それぞれのメリットを比較していきます。
ランキングからみる人気のスポーツ系習い事
学研教育総合研究所の2023年調査による子供の習い事ランキングをみると、塾やピアノといった定番の文化系習い事を抑えて「水泳」が1位と根強い人気があります。(スポーツ系習い事のみ抜粋)
第1位 :水泳
第7位 :サッカー・フットサル
第8位 :体操教室
第10位:ダンス(バレエ以外)
第11位:その他のスポーツ教室
第12位:武道(剣道・空手など)
第14位:硬式野球・軟式野球・ソフトボール
第15位:バスケットボール
引用:学研教育総合研究所 白書シリーズWeb版「小学生の日常生活・学習に関する調査」
1位は「水泳」
まちのびコラムで数回紹介している水泳は、様々な習い事ランキングをみても堂々1位。全身を使う有酸素運動は、成長期の子供におすすめです。
体力向上に加え、喘息などの呼吸器の疾患が改善するという一説もあります。また、小学校で行う水泳の授業の際も安心、そして、いざという時の護身になるとメリット多数。「水着の洗濯がラク」「送迎バスがあるクラブが多い」ことも秘かな魅力です。
サッカー
基礎体力、瞬発力が身に付くだけでなく、ゲーム展開を先読みする競技のため「思考力」が鍛えられ、協調性やコミュニケーション力の向上も期待できます。
実際に習っている保護者のお話を聞くと、練習も試合も楽しそう、仲間の気持ちを考えるようになった、自分で道具を用意できるようになったなど、様々な成長がみられるようです。
体操教室
体育の授業のような体操から、跳び箱や鉄棒などを積極的に使う器械体操まで様々な教室がありますが、共通しているのは柔軟性や筋力が身に付き、身体のコントロールができるようになることが魅力です。
前転・後転や逆上がり、跳び箱などが得意だと、体育の授業でも一目置かれる存在に。他のスポーツを本格的にはじめる準備としても適していると思います。
ダンス
中学校で2012年からダンス授業が必修になって以来、年々人気が上昇しています。運動能力を向上しながらリズム感や柔軟性などが身に付き、「表現すること」「創造すること」で積極性や自己肯定感を高めてくれます。楽しむ中で「自信を高めてくれる」習い事だと思います。
武道(剣道、柔道、空手)
武道の稽古は、礼に始まり礼に終わります。さらに返事やお辞儀の角度なども厳しく指導され、基礎体力向上と共に基本的な礼儀作法がしっかり身に付くため、「小さい頃に武道を習わせてよかった」という声をよく聞きます。
野球
昔に比べ、自由に野球ができる広場や公園も少なくなり野球人口が減っているとも言われていますが、やはり根強い人気があります。甲子園をめざしたい、夢はプロ野球選手というお子さんも多いと思います。
「親の当番など負担が多そう」と諦める方も増えているようですが、地域のスポーツ少年団の他に、民間の野球教室など選択肢も増えているのでライフスタイルに合わせて習わせてあげることもできそうです。
バスケットボール
バスケをやっている子は、体力がある。そう感じたことはありませんか?試合中、常に走り回るので、基礎体力トレーニングも必要で、持久力が相当上がるスポーツです。さらに相手の動きを見てプレイするので思考力や集中力も上がり、さらにはチームワークの大切さも学べると思います。
番外編①:陸上
ランク外ながら「陸上教室」もここ数年、人気を博しています。「運動会やマラソン大会で1位になりたい」とはじめる子も多く、努力した分だけタイムとして結果に繋がりやすいこと、将来的に短距離、長距離、跳躍、投擲と様々な種目から適性を選んでいけることも魅力です。
番外編②バレエ
柔軟性、リズム感、美しい姿勢も身に付くため、女の子に大変人気です。本格的に習うとなれば道具を揃える、発表会などがあるなど、「かなり費用がかかる」イメージもありますが、「まずはお試ししてみたい」方は、スポーツクラブやカルチャーセンターの講座で気軽に習うという選択もおすすめです。
子供に合った選択をしよう!
いかがでしたでしょうか。様々な習い事があるので、迷ってしまうと思いますが、子供の嗜好や意思を尊重しながら選択していくのが一番だと思います。はじめは上達しなくて「辞めたい」といっていた子が、ある時を境に急成長して、全国レベルで活躍するようになったというケースもあります。
ぜひ焦らず、お子さんを励ましながら、親子で一緒に様々なスポーツを楽しんでみましょう!
ライター/泉水四つ葉