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公開:2026.6.10

子ども薬膳で、梅雨も健やか生活

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岡沼 美樹恵

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「医食同源」の言葉通り、食べるものが健康に与える影響はとても大きなもの。

「子どもにも、体にいいものを食べさせたい!」と考えるママやパパも多いのではないでしょうか。

そこで、漢方理論から導く、この時期、子どもたちに食べさせたい「子ども薬膳」をご紹介。漢方上級スタイリストとしてさまざまな人たちの体の不調に耳を傾け、改善へと導いている大町桜花枝さんにお話を伺います。今回は「夏」の薬膳です。

そもそも漢方とは?

そもそも漢方とは、どのようなものなのでしょうか。

ざっくりとした説明だと「食で体を整える医学」のこと。この漢方理論をもとに処方される医薬品が「漢方薬」で、薬局でも販売されています。風邪かな? と思った時に飲む「葛根湯」は、漢方薬の代表選手といえます。

漢方では、人の体は「気」「血」「水」で構成されていると考えられています。このバランスが取れていることが健康のために大切であり、この3つと同様に重要視されているのが「五行」というもの。自然界の「木」「火」「土」「金」「水」をひとの体に応用して「肝」「心」「脾」「肺」「腎」という5つの「五臓」に分類します。「五臓六腑に染み渡る」という言葉も漢方的な表現なんですね。

梅雨時期、積極的に摂りたい食材は?

今年の立夏は5月5日でした。暦では、ここから約3カ月間が夏の季節となります。

新緑から深緑へと木の葉は変化し、さまざまな花が咲くこの時期は、植物だけでなく人も新陳代謝が活発になります。子育てで忙しい中でも、自然を眺めながら深呼吸をして、気持ちを前向きにして、太陽の「陽の気」をしっかり取り込みましょう。

6月に入って、東北でも梅雨入りのカウントダウンが始まりました。

肌寒い日があったり、夏日があったりするなど、寒暖差にも要注意。

そんな中で、暑さにはより注意が必要。暑さは「暑邪」といいますが、梅雨入りを控えたこの時期は暑邪だけでなく、湿気の「湿邪」にも要注意です。「湿邪」は頭の重さや皮膚炎の悪化を引き起こすこともあるのです。

気温が急に上がると、身体に熱がこもりやすくなります。体に熱がこもると、精神が高ぶり、動悸や不眠が起こります。また、湿邪によって身体に余分な水分がこもったり、だるさや胃腸の調子を崩しがちになったりします。

お子さんの場合、春からの新しい環境に慣れ、心身共に疲れが溜まってくる時期。

「暑邪」と「湿邪」対策としては、体の熱を取り除く食べ物を積極的に食べさせて、熱がこもらないようにしたいものです。また、早目に、そしてこまめな水分補給も心がけてあげてください。余分な水分を溜め込んでしまう「湿邪」を防ぐためにも、天気の良い日は天日干し、そうでない日は布団乾燥機などを利用して寝具を乾燥させてください。そして、寝汗をかいたら、すぐに着替えたり、寝具を変えたりしてあげてくださいね。

暑い日にやってしまいがちなのが、冷たいものを食べたり、辛いものなどで汗をかいたりしようとすること。しかしながら、こうした食べ物を摂り過ぎるのは、NGです。

身体の熱を取って水の巡りをよくしてくれる食べ物としては、キュウリやスイカなどのウリ科の野菜のほか、トウモロコシなどの夏野菜が挙げられます。また、豆科の食べ物もおすすめです。

キュウリは細切りにしたハムとマヨネーズと和える簡単サラダがオススメ。
パンにはさんでサンドイッチにしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

トウモロコシのポタージュはミキサーがあれば簡単につくれます。

トウモロコシをゆで(缶詰でも可)、豆乳もしくは牛乳(※)と合わせてミキサーにかけ、顆粒のコンソメと塩コショウで味を調えればできあがり。
暑い日は、冷やしてもおいしく食べることができますよ。

※この時期は牛乳や甘いものは「湿」を溜め込む原因になるので、摂りすぎに注意してください。

そして、好き嫌いがあるとは思いますが、シソもぜひ取り入れてほしい食材。

解毒作用があり、食中毒予防にもなるんです。これからの時期においしいそうめんのトッピングなどにしてもよさそうですね。

取材協力/大町桜花枝(おおまちさかえ)さん

漢方臨床指導士・漢方カウンセラー。自らの不定愁訴をきっかけに漢方を学び始めて実践したところ、体の不調が改善。主に女性の体調不良の相談に乗っている。

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岡沼 美樹恵

大学卒業後、出版社に入社。編集局勤務を経て、1999年よりフリーランスに。以来、「河北新報」「中日新聞」などの新聞、「週刊TVガイド」「S-Style」などのエンタテインメント雑誌、「machinaviPRESS仙台」「河北ウイークリーせんだい」などのフリーペーパー、「手とてとテ」「マイベストプロ宮城」などのウェブ媒体で幅広く執筆活動を続けている。そのほか、観光パンフレット、企業パンフレット、広告コピーなど実績多数。ネットで人気の猫“まる”と“はな”のフォトエッセイ「英語で楽しむ!I am Maru.私信まるです。」(双葉社)では、翻訳と英語解説を務めた。

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